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泰二句集


 ◎  松  崎  泰  二  句  集  を  作  り  ま  し  た。
   <句集の中身>
 
昭和55年(初心者時代)〜平成21年(最近)の作品から自選した120句。
 発行部数 60部。(74ページ・無線閉じ)
<句集の由来・その一>
 
(神13年、「ぬかご」年度賞をいただいた時、妻に「孫たちに何か残したら」と言われた。
 ⊆賞のお祝いに、白紙の冊子(40ページ)を2冊いただいた。
 それまでの作品から、時期別に40句ずつ自選して、冊子に一頁一句ずつ筆で書いた。
 (前期・後期は「雲母」に入っていた平成4年までと「ぬかご」に入ったそれ以後とで分けた。)
 ず覆らクレーム。「これだけでは、読んでも分からないし、それぞれに片方ずつしか渡らない。」
 ゥ錙璽廛蹐韮牽斡腓鯊任繊各句に短いコメントを添えたものを2部プリントした。
<句集の由来・その二>
 
Γ固たった今年、病気が進み、晩年を自覚。上記以来の作品から40句を自選、ワープロのプリントを追加した。この時、妻にも「私の分は?」と言われ、合計3部プリントした。
 Ш覆蓮崟浤僂泙箸瓩燭里法∋罎縫廛螢鵐箸靴燭世韻任漏羚イつかない」と言う。
 ┥部数でも本を作ってくれるところがあると聞いて、ネットで検索。
 注文製本の会社を見つけ、ホームページにアクセス。簡易見積もりの欄で調べると、3部で2万数千円と分かる。一冊8千円!
 60部で調べると5万円弱。一冊8百円!
 孫への遺品のつもりが、句集出版へと、急転換。
 (従来、「句集は出さない」論者だったのに・・・)
<ブログ句会の皆さんへ>
 
上記のなりゆきで、句集を出しましたが、少部数のため、ごく一部の方々にしか贈れませんでした。
 実はこの句集の第1部「雲母時代」の句は、このブログの5月10日の章「世話人の初期の作品」に載せてあります。
 後の句は、これから、ブログに載せてゆきます。御覧下さい。
taiji-m * - * 10:59 * comments(0) * trackbacks(0)

泰二の「病の俳句」

枯向日葵
 上の二枚の画は、いずれも狛犬さんの作品です。

  「向日葵の無言の並ぶ月明り  たいじ

<泰二の病の俳句>
 前にもお知らせしましたように、私は肺線維症(間質性肺炎)という病気です。症状は進行し、酸素のくだを着けていても、息切れします。食欲が無くて食が進まず、体重は一年で、9キロ痩せました。外出には車椅子のお世話にもなります。
 そんな状態で俳句を詠むとどうしても、病の俳句になってしまいます。(ブログ句会の題詠などだと元気な句も詠めますが。)ここにはそういう作品を集めました。
 
衰へし五臓六腑や氷菓子

万緑や視点の低き車椅子

端居して一寸先の黄泉の国

下草に夕日沁み入る晩夏かな

息切つて闇昇りゆく花火かな

吸ふ息の日々に薄しやつづれさせ

どんぐりで終る団栗ばかりかな

形見分け済みたる書棚つづれさせ
-----------------------------------
<お勧めサイト(季語・例句)>
 狛犬さんから、季語のデータベースを訊かれ、調べたら、次のサイトは例句も多いので、皆さんにもお勧めだと思いました。(世話人)
「現代俳句データベース」http://www.haiku-data.jp/kigo.html
(このサイトは前に一度、紹介したかもしれません。)
もう一つは、「増殖する俳句歳時記」http://zouhai.com/kigo.html
taiji-m * - * 22:47 * comments(0) * trackbacks(0)

第七回合同ブログ句会・選句と評

るりたまあざみ
 写真は真上から見た「ルリタマアザミ・(瑠璃珠薊)」。このブログで一度紹介したことがあります。毎年、花が小さくなって、大分貧弱になりました。

<第七回合同ブログ句会・選句と評>
 選は☆で示しました。△は佳作、▽は意見、?は疑問、※は仮名・文法の誤りです。
<>は作者、( )は評者です。
 ※今回の句会作品、選、評について、感想・質問などお寄せくだ
さい。

<選句と評>
<小波>
1団栗のことばころがる掌
2形なきものは壊れず秋灯
3秋立つやかすかに見ゆる風のいろ
☆1、一つ一つの団栗、それぞれの言葉が聞こえる。(泰二)
☆1、団栗の言葉に耳を傾ける作者。誌的想像をかきたてられる。(風花)
△1、(友遊)
△2、(友遊)
☆3、色のない風に色を付けたところが面白い。(狛犬)
☆3、季節の変化を風の色で表現しているのに感心した。(知足)
☆3、古今和歌の本歌取りでしょうか。端正な句です。(土曜日)

<白い鴉>
4秋立つや影を重ねし船溜り
5陶製の釦いろいろ秋ともし
6どんぐりや硬貨を洗ふ水の音
☆4、季節の移ろいが見える。(紙風船)
☆4、影から、船溜りの水の色も連想できました。(青子)
△4、整った句で誌的情緒がある。既に詠われているような気がする。(風花)
△4、(奴)
☆5、陶のぬくさと秋灯がひびきあう。色彩的。(風花)
☆5、陶のもつぬくもりと手製のおもしろさが秋ともしにぴつたりです。(柊)
☆6、鎌倉の銭洗い弁天か、山奥の静かさが出ている。(奴)

<♭>
7秋立ちて最小限の人となる
8秋灯に過ぎ去りし日々影光
9団栗の各々の顔我を見し

<八目>
10行く足のはこびの遅き今朝の秋
11一人にはひとりのくらし秋灯
12団栗や昔はどこも子沢山
☆11、「ひとり」が日々背負ってゆく「くらし」の重さよ。(♭)
☆11、慎ましいが平穏な暮らしがうかがえる。(梓)
☆11、上五中七、どこかにありそうなフレーズですが、秋の気分です。(土曜日)
☆11、類句がありそうだけど秋灯がよく合っている。(紙風船)
☆12、素直な連想を頂戴しました。(土曜日)
☆12、(鴉の子)
☆12、野放図に転がる団栗を見ての感慨の一句で面白い。(若葉)
△12、「どんぐり」と「子供」は一寸つきすぎか?(奴)

<狛犬>
13秋の灯や亡き母見たり暗がりに
14秋の灯や財布の底の銭数え
15孫等去り団栗一つ残りけり

<泰二>
16立秋や音立てて噛む香の物
17どんぐりで終る団栗ばかりかな
18秋灯星のごとくにはるかなる
☆16、食卓にやすらぎ、日常のひとこまを捉えて好きな句。(梓)
☆16、新米に香の物!秋だなぁ〜と感じるひと時。(白い鴉)
☆16、空気も澄んでこりこりと音のする香の物が美味しそう。(杏)
☆16、秋めいた空気の中、香の物をかむ音の歯切れよさが伝わってくる。(里穂)
☆16、音が響いて静けさを感じます。(句猫)
☆16、立秋らしさを音で表現。おいしそうですね。(柊)
☆16、(鴉の子)
△16、「噛む」がなければ、申し分なし。(奴)
☆17、発想にこころを惹かれた。味わい深い句。(梓)
☆17、悲しいのだが笑ってしまう、そんな表情が浮かぶ句。(うーむ)

<季彩>
19今朝秋の厨に出羽の祈祷札
20これからが一人の時間秋ともし
21山の子に山の遊び場櫟の実
☆19、祈祷札と今朝秋のイメージが良い。(八目)
☆19、夏に詣でて戴いてきたものか。お札の白さが、秋を象徴している。(奴)
☆20、秋の夜長自分の時間を大切にしたい気持ちよく分かる(狛犬)
☆20、母・妻・嫁・パート・奥さん。役割から解放される自分の時間。(泰二)
☆21、自然の中でのびのび育つ子供の情景、「山の遊び場」が効いている。(梓)
☆21、作句に無理が無い。(八目)
☆21、(鴉の子)

<友遊>
22秋立つや朝の散歩の距離のばす
23秋たちてまた明日ねと別れたる
24秋立ちて潮風乾いてきたりけり
☆22、感じるだけではなく、具体的に反映させる秋。(♭)

<土曜日>
25どんぐりやいくつになっても虎フアン
26秋灯下買ふても読まぬ哲学書
27縁ひとつ切れて歳寄る今朝の秋
☆25、虎ファンは永遠に不動、不滅です!!(季彩)
※26、「買ふて」は誤り。正しくは「買うて」。(世話役)
△26、買っても積んだままの本は面白いが、「哲学書」はどうか?(奴)
☆27、「縁」を結び合い、「歳」を重ねてきた人だけが語れること。(♭)

<柊>
28塀に寝る猫そよぎをり今朝の秋
29一冊の本とラジオや秋ともし
30秋灯や戻りし家に音あらず
☆29、秋の夜長の雰囲気が伝わってくる。(若葉)
☆29、ゆったりと過ごす秋の夕べでしょうか。(句猫)
△29、季語とつき過ぎの感じがしますが。(季彩)
△29、秋ともしにぴったりの道具立て。ぴったり過ぎがマイナスにも。(泰二)
☆30、誰もいない淋しさが、自然に伝わってくるようだ。(知足)

<風花>
31秋立つや漂うてゐる蔓の先
32人を待つナイフとフォーク秋灯
33大どんぐり一つ呉れたる別れかな
☆31、風に吹かれて揺れている蔓の先。何故か侘しさを感じます。(白い鴉)
☆31、涼しい秋になり蔓も元気に触手を伸ばしている様子が見える。(杏)
☆31、蔓の先が漂うとなんで秋立つのかわからないが立秋だからだらう。(八目)
☆31、秋の始まりを空気の軽さに感じる繊細な句。下5句秀逸。(うーむ)
☆31、秋立つ頃の植物の特性が出てる。(里穂)
△31、よく見る風景ですが、中七が秋の淋しさを捉えています。(柊)
△31、「秋めくや」だったら☆。「立秋」は繊細さの他に潔さも含む。(泰二)
☆32、照明は絶対黄色。誰かに待たれること、待つことの幸せ。(うーむ)
☆32、中七の金属の質感が季語と合う。スマートな句。(柊)
☆33、童話を読むような物語の展開を感じる。(里穂)

<奴>
34立秋の月を掲げし森の梢
35クラス会果て秋の灯に帰りつく
36どんぐりの水面に落ちしこだまかな
☆35、クラス会の余韻と、秋灯のとりあわせに共感しました。(青子)

<杏>
37水底のごとき法堂秋灯
38立秋の僧連れてくる山の風
39秋立つや地球も少し傾けり
☆37、龍の睨む禅寺の法堂の静けさが秋灯しでほっとする様。(季彩)
☆37、法堂の静けさが良く出ている。嘗て対馬で、同様な景に出会った。(奴)
☆37、比喩に惹かれた。澄んだ静けさが遺憾なく表現されている。(風花)
☆37、上五が全体の雰囲気を良く出している。(泰二)
☆37、水底というたとえがすばらしい。(青子)
☆39、壮大な着眼点に惹かれた。(♭)
☆39、そんな気がしてきました。面白いです。(友遊)

<里穂>
40秋めくや川風とどく美術館
41筆跡に父との逢瀬秋灯下
42ふるさとや団栗の降る父母の墓
☆40、玉堂美術館でしょうか。景がみえます。涼しげです。(友遊)
☆42、自然に恵まれた土地の情景が浮かんできた。(知足)

<紙風船>
43小流れの石の不揃ひ秋立ちぬ
44秋ともし円周率の限りなく
45団栗や佳境に入りし村歌舞伎
☆43、ありふれた小流れに注ぐ視線。その水に立秋を感じる感性に共感。(風花)
☆44、円周率の数値が最近更新された 取り合わせが斬新な句である。(若葉)
☆44、簡潔な中にある宇宙の永遠の不思議。俳句ならではの表現。(うーむ)
☆45、村民の動きが見える様です。村芝居では如何。(白い鴉)
☆45、観てみたいです。中七が決まっています。(土曜日)
☆45、山々に囲まれた村。素朴な伝統を守る村の人々。季語の斡旋も良い。(奴)

<若葉>
46今朝の秋風にねばりの失せにけり
47千号に載す千句目の句秋灯
48とば口は踏み固めらる檪の実
☆46、風のねばりという表現が新鮮(狛犬)
☆46、秋風のさらりとしている気配が出て嬉しい。(杏)
☆46、(鴉の子)

<悠>
49立秋や二声のあと飛び立ちぬ
50山の水一杓掬ひ秋立ちぬ
51秋立つや二つ三つと星増ゆる
☆50、爽やかな感じが良く出ている。(紙風船)
☆50、夏とは違う匂いや冷たさに秋を感じられたのでしょうか。(句猫)

<青子>
52秋立ちてマリンブルーのシャツ仕舞ひけり
53茶葉ひらく刻(とき)数へをり秋立ちぬ
54袴脱ぎ檪樫の実無礼講
△52、字あまりにしてまで「けり」がいるのか?「シャツ仕舞ふ」では?(奴)
☆54、独創的な発想で、楽しい句です。(柊)

<句猫>
55秋立つや金星に後をつけられり
56秋灯し田舎道をひた走る
57団栗が名刺代わりや山の神
※55、「られり」は誤り。正しくは「らるる」。(世話役)
☆55、金星に後をつけられるという表現がおもしろい。(季彩)
☆56、暗い田舎道を、ひた走るがいい。暖かさと寂しさ。(友遊)
☆57、団栗が良く効いている。(白い鴉)
☆57、団栗が山の神の石碑に落ちていて名刺代わりとはユーモラスですね。(杏)

<知足>
58災害と戦禍も語り秋に入る
59秋灯や音せぬ碁盤長考す
60団栗や孫と数えて俄塾
☆59、何十手先まで読んでいるのかな?(季彩)
☆59、秋の夜の静かな感じがいい。(里穂)

<うーむ>
61秋立つや君は口癖だけ残し
62秋灯下こころしずめるために編む
63ねんねこの手より団栗ころがりぬ
☆61、今は傍にいない方の口癖を思出して懐かしむことってありますね。(句猫)
☆62、何かに集中すると心が静まる、特に秋の夜は(狛犬)
☆62、女にはそういうときがあります。同感。(友遊)
▽63、季重ね。上五を工夫すると楽しい句です。(白い鴉)

<梓>
64発掘の竪穴住居くぬぎの実
65秋立つや風の下りくる屋敷林
66秋灯や本にはさみし子の便り
☆64、堅穴住居とくぬぎの実がマッチしていると思う。(若葉)
☆64、土器時代の、豊な生活が思い浮かんだ。(青子)
☆66、手元に置いておきたい心情。(八目)
☆66、偶然見つけて、感慨に耽っている感じが良く出ている。(知足)
☆66、身近に置いてさりげない親子の距離感が出ている。(紙風船)
☆66、本に挟んであった便りを秋灯の下で開く感じが出ている。(泰二)

taiji-m * ブログ句会 * 15:28 * comments(0) * trackbacks(0)

第七回合同ブログ句会・出句集

白桔梗
 写真は庭の「白桔梗」。前回の莟も開くとこんな具合です。

<第七回合同ブログ句会・出句集>
 下の作品の中から良いと思う句を4句選んで句ごとに感想・批評を30字以内で添え、その番号・評を泰二宛のメールでお送りください。(選句が4句を越える時は、佳作としてください。)
 それとは別に、問題句に対するご意見などもお寄せください。
 ☆選句期限 8月25日。
 ◎全ての選句・評をまとめ、このブログに発表します。作者名(ブログ上の仮名)も添えます。感想・批評も評者名(同前)を添えて全て発表します。

<出句集>
1団栗のことばころがる掌
2形なきものは壊れず秋灯
3秋立つやかすかに見ゆる風のいろ
4秋立つや影を重ねし船溜り
5陶製の釦いろいろ秋ともし
6どんぐりや硬貨を洗ふ水の音
7秋立ちて最小限の人となる
8秋灯に過ぎ去りし日々影光
9団栗の各々の顔我を見し
10行く足のはこびの遅き今朝の秋
11一人にはひとりのくらし秋灯
12団栗や昔はどこも子沢山
13秋の灯や亡き母見たり暗がりに
14秋の灯や財布の底の銭数え
15孫等去り団栗一つ残りけり
16立秋や音立てて噛む香の物
17どんぐりで終る団栗ばかりかな
18秋灯星のごとくにはるかなる
19今朝秋の厨に出羽の祈祷札
20これからが一人の時間秋ともし
21山の子に山の遊び場櫟の実
22秋立つや朝の散歩の距離のばす
23秋たちてまた明日ねと別れたる
24秋立ちて潮風乾いてきたりけり
25どんぐりやいくつになっても虎フアン
26秋灯下買ふても読まぬ哲学書
27縁ひとつ切れて歳寄る今朝の秋
28塀に寝る猫そよぎをり今朝の秋
29一冊の本とラジオや秋ともし
30秋灯や戻りし家に音あらず
31秋立つや漂うてゐる蔓の先
32人を待つナイフとフォーク秋灯
33大どんぐり一つ呉れたる別れかな
34立秋の月を掲げし森の梢
35クラス会果て秋の灯に帰りつく
36どんぐりの水面に落ちしこだまかな
37水底のごとき法堂秋灯
38立秋の僧連れてくる山の風
39秋立つや地球も少し傾けり
40秋めくや川風とどく美術館
41筆跡に父との逢瀬秋灯下
42ふるさとや団栗の降る父母の墓
43小流れの石の不揃ひ秋立ちぬ
44秋ともし円周率の限りなく
45団栗や佳境に入りし村歌舞伎
46今朝の秋風にねばりの失せにけり
47千号に載す千句目の句秋灯
48とば口は踏み固めらる檪の実
49立秋や二声のあと飛び立ちぬ
50山の水一杓掬ひ秋立ちぬ
51秋立つや二つ三つと星増ゆる
52秋立ちてマリンブルーのシャツ仕舞ひけり
53茶葉ひらく刻(とき)数へをり秋立ちぬ
54袴脱ぎ檪樫の実無礼講
55秋立つや金星に後をつけられり
56秋灯し田舎道をひた走る
57団栗が名刺代わりや山の神
58災害と戦禍も語り秋に入る
59秋灯や音せぬ碁盤長考す
60団栗や孫と数えて俄塾
61秋立つや君は口癖だけ残し
62秋灯下こころしずめるために編む
63ねんねこの手より団栗ころがりぬ
64発掘の竪穴住居くぬぎの実
65秋立つや風の下りくる屋敷林
66秋灯や本にはさみし子の便り

taiji-m * ブログ句会 * 14:58 * comments(0) * trackbacks(0)

第七回合同ブログ句会・出題

白桔梗・莟
 写真は「白桔梗のつぼみ」です。良く見ると、中央が開きかけています。

<第七回合同ブログ句会・出題>
 
皆が作者で、皆が選者の句会です。
 どなたでも参加自由です。フリーの方も御参加ください。
<出題>
 「立秋・秋立つ。傍題、可。」
 「秋灯・秋ともし」
 「団栗・檪の実」
 (一つの題だけで三句詠んでもかまいません。)
<出句>
 三句(二句・一句でもけっこうです。)
<締切>
 8月20日・24時
<送信>
 泰二のメールアドレスに送信してください。
 (ご存じのない方は、下の「comments」で送信してください。その際、必ずアドレスを添えてください。)
<出句集>
 皆さんの出句を、このブログに無記名・番号付きで並べて発表します。
 早ければ21日、遅くとも22日には発表の予定です。
 「選句と評」の締切は25日のつもりです。

taiji-m * ブログ句会 * 12:08 * comments(0) * trackbacks(0)

第六回合同ブログ句会・選句と評

薄緑のグラジオラス
 写真は、庭の「薄緑色のグラジオラス」。最近はこんな色のも出ているのですね。

<第六回合同ブログ句会・選句と評>
 選は☆で示しました。△は佳作、▽は意見、?は疑問、※は仮名の誤りです。
<>は作者、( )は評者です。
 ※今回の句会作品、選、評について、感想・質問などお寄せください。

<選句と評>
<♭>
1我が生に吹き出る汗に夏涼し
2夕端居届かぬ報せ想ふ空
3向日葵に笑はる命刻みゆく
☆3、陽気な印象が強いのに、この表現は見事だと思った。(知足)
☆3、エネルギッシュな向日葵との取り合わせ。さらりと詠んで、余情が深い。(梓)

<小波>
4端居せし昭和の母の子守唄
5向日葵にかつがれ捨てし一日かな
6切り下げて影も涼しきうなゐ髪
△4、子守唄ではなく、昭和の歌謡曲ならいただきたかった。(青子)
?5、意味がよくわかりませんでした。(うらら)

<八目>
7仲見世に裏道のある涼しさよ
8しばらくはあの世と遊ぶ夕端居
9向日葵の車窓の我を送るごと
☆7、表の喧騒と裏道の対比がいい、ほっとした涼しさ。(友遊)
☆7、明と暗の対比に涼しさを感じとった意味の深い作品。(若葉)
☆7、江戸の風情の仲見世の賑やかさ。裏道の涼しさを想像させる句。(柊)
☆7、仲見世の混雑から一歩裏道に入った涼しさは格別。実感。(里穂)
☆7、巧い!あの裏道の独特の雰囲気が出ている。(うーむ)
☆7、表通りとは打って変わって違うほっとする涼しさがある。(紙風船)
☆7、いい発見。「涼しさ」の一語で情景が見える。(うらら)
☆7、仲見世の雑踏から抜け出た涼しさ。(梓)
☆8、たそがれ時、亡き人と親しく語れそうな気がする。(狛犬)
☆8、夕間(魔)暮れにあの世と交信ですね。(句猫)
☆8、あの世が遠くはない齢。あの世には知る人も多い。(泰二)
△8、(うらら)
☆9、向日葵が太陽、車窓の我が宇宙の一齣、に感じられ魅かれた。(里穂)

<白い鴉>
10朝涼の白樺林歩きけり    
11父恋し母なほ恋し夕端居
12向日葵の迷路の中に一詩人
☆10、避暑地でのことか,朝涼が効いている。少し生。(八目)
☆10、作者も句も健康な感じが伝わる。(鴉の子)
☆10、高原の朝の涼しさ。(梓)
☆11、親の齢に近づくと父母を恋う気持ちが増す。やや甘い感じ。(友遊)
☆11、2回出てくる「恋し」で真意が強調されている。(知足)
☆12、感覚的に共鳴。季語が動かない。(小波)
△12、句帳持ってぶつぶついっている作者を想像してしまう。(青子)

<友遊>
13大鳥居くぐりて涼し風賜ふ
14向日葵や動くものなき昼下がり
15向日葵の大声あぐる合唱団
☆13、神社には大概いつも涼風が吹いているものである。(狛犬)
☆14、しんとした昼下がりの気だるさ。(八目)
☆14、暑い夏の昼下がり、向日葵が一層暑さを感じさせる。(狛犬)
☆14、盛夏の静止したかの如き情景を鮮やかに切り取った。(♭)
☆14、雄大な炎天下の景が思い浮びます。(白い鴉)
☆14、向日葵だけが勢い或る炎天下の感じに魅かれた。(里穂)
☆14、少しけだるい昼下がりをうまく捉えている。(紙風船)
☆14、風の無い昼の暑さの向日葵がよい(杏)
△14、大群の向日葵。照りつける太陽。言わないで見えてくる。(泰二)
☆15、向日葵らしさをよく捉えている感覚がよい。集団的向日葵と思う。(柊)
☆15、この向日葵にはオペラが似合うのだろうか。(知足)

<杏>
16駅弁と膝に地元紙旅涼風
17靴下に五本の指や朝涼し
18形見着てますます父似夕端居
▽16、「駅弁」と「地元紙」で旅先だと判る。「旅」はいらないのでは?(友遊)
☆17、朝涼の時に履く靴下。気持ちのよさが中七で表現されている。(柊)
☆17、発想が面白い。(紙風船)
☆17、指を包む靴下の清涼感。やがて足も靴下も疲れてくるのですが。(うらら)
☆17、面白い題材の発見。捉われない発想。「朝」は無くても・・。(泰二)
☆18、亡き人に似るせつなさと喜びが感じられる。(青子)
△18、亡夫の面影を着物姿の息子に見る。夕端居と合っている。(柊)
△18、(鴉の子)

<鴉の子>
19貸農園向日葵二本かがやけり
20端居して野球放送聴きゐたり
21「ちい散歩」言問橋の風涼し
☆20、ゆったりと寛いでいる様がよいと思った。(季彩)
☆20、端居とはこう言うこと。上手い。(紙風船)
△20、ゆったりした気儘な気分が出ている。(泰二)

<泰二>
22涼しさや跳ね橋船を通したる
23懐に通ふ風ある端居かな
24向日葵の無言の並ぶ月明り
☆22、取り合わせが素敵です、(友遊)
☆22、橋のたもとから納涼舟を眺め川風に涼んでいる景か。(白い鴉)
☆22、跳ね橋が効果的。水の香と風を感じる。(うーむ)
☆22、跳ね橋を通る船、水尾の涼しさが見えます。(杏)
△22、(うらら)
☆23、端居の原風景が見え肩の凝らない句。(小波)
☆23、懐に通う風のある端居。情景やら服装などが想像できる。(若葉)
☆23、端居の気分が何気ない表現でよく捉えられている。(うらら)
☆23、浴衣着でしょうか端居のゆったりした気分が良い(杏)
☆24、今にも何か起こりそうな幻想的な世界のひとこま。(♭)
△24、(うらら)

<若葉>
25朝涼し難なく越ゆる万歩計
26ようやくに自分の時間夕端居
27向日葵の黄の明るさの迷路かな
☆25、正しく実感です。涼しいと距離も伸びる。(季彩)
▽25、「万歩計」を「一万歩」にしてはどうでしょうか。(うらら)
※26、「ようやく」→「やうやく」(小波)
☆26、昼の忙しさから開放されて・・。(八目)
☆26、一日の終わりの満足と安らぎを感じた。(青子)
☆26、一日の仕事も済んで、何をしようかな・・・(季彩)
☆26、忙しかった主婦の一日のしめくくり。(鴉の子)

<狛犬>
28クーラーの冷気に倦みて端居かな
29嵐去り枯れ向日葵の大往生
30居酒屋の涼風送らぬ扇風機
☆28、いまどき「端居」と言えばもうこれが実感かも。逆転。(♭)
☆29、独り逝きて、なお誇り高き向日葵の立ち姿よ。(♭)
△29、枯れ向日葵は確かに無残、大往生はオーバーかな?(季彩)

<季彩>
31向日葵や全身をもて嬰の欠伸
32朝涼し散歩の距離を延ばしをり
33富士山を真向ひにして夕端居
☆31、暑さに負けない生命力を感じる。(若葉)
☆31、中七の表現がいい。季語との取り合わせもぴたり。(うらら)
△31、何故か引かれる句です。(白い鴉)
△31、よい句と思う。ただし季語とあかちゃんの力強さが合い過ぎでは?(柊)
☆33、気分いいでしょうね。贅沢な光景。(小波)
☆33、雄大な富士と向かい合っているゆったりとした情景がよい。(青子)

<土曜日>
34涼しさや御堂に古き救世菩薩
35バッハ聴く今の仕合せ夕端居
36向日葵や真向勝負日馬富士

<青子>
37旅の宿端居して聞く山の風
38指涼し菩薩仰ぎし中宮寺
39向日葵や皆既月食くるといふ
▽38、「指涼し」は良い。中七下五が説明的。「まみえたる弥勒菩薩の指涼し」では?(うら
ら)

<うらら>
40川波に映る街の灯風涼し
41含む茶の甘露のごとき端居かな
42向日葵やがんばらなくともいいのでは
☆40、隅田川辺りの景がうかぶ。(鴉の子)
△40、自然詠では、この句がすつきりしていてよいと思った。(柊)
☆41、いい夕涼みでしたね。(句猫)
☆42、特選。強い日差しを当然と受けて咲くそんな自然体の私でありたい。(鴉の子)
☆42、本当にそう思う。季語「向日葵」が合っている。(若葉)
☆42、中七下五のくだけた口語調。格調は無いが、内容と良く合っている。(泰二)

<梓>
43夕端居麓の村に灯のともり
44向日葵や子どものをらぬ家ばかり
45奥宮へ巌くぐりゆく涼しさよ
☆43、山の上の一軒家などを想像。夕暮の時間の経過が良く出ている。(白い鴉)
☆44、日本の深刻な現実。向日葵の明るさが皮肉。(小波)
☆44、14と同じ趣向だが、別のしんとした感じ。(八目)
☆44、一昔前は沢山の子供が向日葵の下で騒ぎ回っていたのに。(狛犬)
☆44、真昼のうなだれ気味の向日葵か。コントラストが皮肉。(うーむ)
☆44、田舎の風景でしょうか静かな村に向日葵が笑顔のようです。(杏)
☆45、季語「涼し」の本意を掴んでいる。崇敬の気持も出ている。(泰二)

<柊>
46夕涼の刻を惜しみて別れけり
47端居して耳遠かりし母のこと
48整列をさせられてゐる向日葵よ
☆48、確かに整列してます。させられてゐるが面白い。(季彩)

<知足>
49病知り回る青春夕端居
50向日葵や上から目線天担ぎ
51画面上一件落着風涼し

<うーむ>
52父母の星をさがせり夜涼かな
53向日葵を胸いっぱいに老女笑む
54大切な話たずさへ夕端居
☆54、表現はやや硬いがよくわかる句。どう切り出したらよいかとの迷い。(梓)

<紙風船>
55店番の猫に加はり夕端居
56塗りたての白き出窓や風涼し
57向日葵の一斉に我見てゐたり
☆55、ユーモアのある楽しい句。(柊)
☆55、猫に混ぜてもらって、心も和みますね。(句猫)
☆55、猫の主人顔が良い。「に加はり」は露骨。「と並びて」か。(泰二)
☆56、さりげない日常の情景を素直に表現している。(知足)

<里穂>
58涼しさや小さき谷を沢登り
59隣人の縁の薄く夕端居
60ひまわりや白寿の母の笑ひ声
☆59、最近は夕端居など死語になりました。寂しいですね。(友遊)
※60、「ひまわり」→「ひまはり」(小波)
☆60、下5で幸せな家庭生活を見るようです。(白い鴉)
☆60、高齢の母親の元気さ明るさ、取り巻く人の喜びが感じられる。(青子)
☆60、いつまでも、お元気で。(句猫)
☆60、53より、視覚・聴覚に訴える分強いか。(うーむ)

<句猫>
61屋根の上豆腐屋の笛端居かな
62葉の間向日葵一花覗き居る

taiji-m * ブログ句会 * 11:48 * comments(0) * trackbacks(0)

第六回合同ブログ句会・出句集

レモンバウム
 写真は庭の「レモンバウムの花」。ちょっと「虎の尾」に似てます。

<第六回合同ブログ句会・出句集>

 下の作品の中から良いと思う句を4句選んで句ごとに感想・批評を30字以内で添え、その番
号・評を泰二宛のメールでお送りください。(選句が4句を越える時は、佳作としてください。
 それとは別に、問題句に対するご意見などもお寄せください。
 ☆選句期限 7月25日。
 ◎全ての選句・評をまとめ、このブログに発表します。作者名(ブログ上の仮名)も添えます
。感想・批評も評者名(同前)を添えて全て発表します。
 
<出句集>
1我が生に吹き出る汗に夏涼し
2夕端居届かぬ報せ想ふ空
3向日葵に笑はる命刻みゆく
4端居せし昭和の母の子守唄
5向日葵にかつがれ捨てし一日かな
6切り下げて影も涼しきうなゐ髪
7仲見世に裏道のある涼しさよ
8しばらくはあの世と遊ぶ夕端居
9向日葵の車窓の我を送るごと
10朝涼の白樺林歩きけり    
11父恋し母なほ恋し夕端居
12向日葵の迷路の中に一詩人
13大鳥居くぐりて涼し風賜ふ
14向日葵や動くものなき昼下がり
15向日葵の大声あぐる合唱団
16駅弁と膝に地元紙旅涼風
17靴下に五本の指や朝涼し
18形見着てますます父似夕端居
19貸農園向日葵二本かがやけり
20端居して野球放送聴きゐたり
21「ちい散歩」言問橋の風涼し
22涼しさや跳ね橋船を通したる
23懐に通ふ風ある端居かな
24向日葵の無言の並ぶ月明り
25朝涼し難なく越ゆる万歩計
26ようやくに自分の時間夕端居
27向日葵の黄の明るさの迷路かな
28クーラーの冷気に倦みて端居かな
29嵐去り枯れ向日葵の大往生
30居酒屋の涼風送らぬ扇風機
31向日葵や全身をもて嬰の欠伸
32朝涼し散歩の距離を延ばしをり
33富士山を真向ひにして夕端居
34涼しさや御堂に古き救世菩薩
35バッハ聴く今の仕合せ夕端居
36向日葵や真向勝負日馬富士
37旅の宿端居して聞く山の風
38指涼し菩薩仰ぎし中宮寺
39向日葵や皆既月食くるといふ
40川波に映る街の灯風涼し
41含む茶の甘露のごとき端居かな
42向日葵やがんばらなくともいいのでは
43夕端居麓の村に灯のともり
44向日葵や子どものをらぬ家ばかり
45奥宮へ巌くぐりゆく涼しさよ
46夕涼の刻を惜しみて別れけり
47端居して耳遠かりし母のこと
48整列をさせられてゐる向日葵よ
49病知り回る青春夕端居
50向日葵や上から目線天担ぎ
51画面上一件落着風涼し
52父母の星をさがせり夜涼かな
53向日葵を胸いっぱいに老女笑む
54大切な話たずさへ夕端居
55店番の猫に加はり夕端居
56塗りたての白き出窓や風涼し
57向日葵の一斉に我見てゐたり
58涼しさや小さき谷を沢登り
59隣人の縁の薄く夕端居
60ひまわりや白寿の母の笑ひ声
61屋根の上豆腐屋の笛端居かな
62葉の間向日葵一花覗き居る

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第六回合同ブログ句会・出題

鬼百合
 写真は「鬼百合」。実は食べるつもりの「百合根」、うっかりしていて芽が出てしまい、仕方なく植えたら、こんなに花が咲きました。

<第六回合同ブログ句会・出題>
  皆が作者で、皆が選者の句会です。
 どなたでも参加自由です。フリーの方も御参加ください。
<出題>
 「涼し(朝涼・涼風など傍題、可。)」
 「端居・夕端居」
 「向日葵」
 (一つの題だけで三句詠んでもかまいません。)
<出句>
 三句(二句・一句でもけっこうです。)
<締切>
 7月20日・24時
<送信>
 泰二のメールアドレスに送信してください。
 (ご存じのない方は、下の「comments」で送信してください。その際、必ずアドレスを添えてください。)
<出句集>
 皆さんの出句を、このブログに無記名・番号付きで並べて発表します。
 早ければ21日、遅くとも22日には発表の予定です。
 「選句と評」の締切は25日のつもりです。

taiji-m * ブログ句会 * 15:26 * comments(0) * trackbacks(0)

第五回合同ブログ句会・選句と評


 写真は今回も「八重の紫陽花」。同じく狛犬さんの御提供です。(狛犬さんは八重の花がお好きなんでしょうか)。前二回のどちらとも異なる花のようです。

<第五回合同ブログ句会・選句と評>
  選は☆で示しました。△は佳作、▽は意見、?は疑問です。
<>は作者、( )は評者です。
 ※今回の句会作品、選、評について、感想・質問などお寄せください。

<選句と評>
<句猫>
1まくら元手花火置いて眠り居る
2アーケード隙間の空の梅入りかな
☆2、何処にいてもアンテナを張りめぐらし句作出きることに敬服。(鴉の子)
☆2、「隙間」「梅雨入」で不景気な感じが出せている。(泰二)
☆2、街中でも自然を感じ取る感性に好感を持つ。(うーむ)
▽1、「まくら元」→「まくら辺に」ではいかが?(小波)
?2、梅入り→入梅(ついり)のことですか。(小波)

<八目>
3大正の女は強し梅雨に入る
4手花火や縁側に父母ありし日の
5蚊を打ちてわりなき仲になりにけり
☆4、死をまたぐ長い歳月を、込められた想いを、縁側がじっとつなぐ。(♭)
☆5、小島 功の漫画のシーンの一こまのよう。(友遊)
☆5、どぎつい感じだが眠気が覚める。i音が多い。仲にを仲とにしては。(小波)
☆5、「わりなき」で頂戴しました。(土曜日)

<泰二>
6庭先に餌を乞ふ雀梅雨の入
7ホスピスの窓の線香花火かな
8蚊柱や取りはづされし鯨幕
☆7、かぼそいいのちを思います。(土曜日)
☆7、線香花火がとても切ない。(梓)
☆8、山寺の景か。蚊柱と鯨幕の取り合わせが絶妙。(白い鴉)
☆8、寂寥感と安堵感が良くあらわされていると思います。(友遊)
☆8、はずされた鯨幕の後の蚊柱。お葬式のあとの虚しさが増す。(柊)
☆8、取り合わせが絶妙、無常感が漂う。(梓)

<小波>
9足もとに蚊の居るけはひ気は漫ろ
10吾ばかり鼠花火の追ひ廻す
11土の香や手花火の友今いづこ
☆9、良く解る情景、気は漫ろで決まりですね。(季彩)
☆10、鼠花火が恐かった想い出、まさに実感。(梓)

<狛犬>
12手花火の火は消え匂いのみ残り
13血を吸いて膨れし蚊の腹潰しけり
14入梅や甘みの足りぬメロン喰い
△12、捉えどころは良い。「火は消え」はない方がすっきりするのでは?(青子)
☆14、何だかクスッと笑える句ですね。(季彩)
☆14、期待はづれの味も天候の故か 一寸ペーソスも感じさせられる。(鴉の子)
△14、「食い」まで要るかどうか、因果関係が少しいやだが。(八目)

<白い鴉>
15入梅や居酒屋いつも準備中    
16シュルシュルと鼠花火の照らす闇  
17まくりたる腕の血を吸ふ藪蚊かな
☆15、入梅や交番いつも巡回中としたいところ。(狛犬)
☆15、入梅となつたが、準備中の居酒屋。長い梅雨もきつと準備中。(柊)
☆15、湿りっぱなしです。(土曜日)
△15、(紙風船)
☆16、闇のなかで鼠花火の音と光りが鮮明。(若葉)

<♭>
18入梅に寒さ感ぜずこの地球(ほし)よ
19夏悔やみ線香花火堕ちにけり
20蚊を潰す汚れしその掌(て)四十六
<紙風船>
21干し物の風に絡みて梅雨に入る
22宿坊までついて来たりし藪蚊かな
23憂鬱の弾けて鼠花火かな
☆21、干し物の纏い付くような感じが梅雨入りを感じさせる。(狛犬)
☆21、このような技巧性は作句力を高める。うまい句。(小波)
☆21、湿った風に絡む干し物の重い感じが取れている。(杏)
☆22、汗をかきながら山道を歩く!何度か経験をしました。(白い鴉)
☆22、蚊の句ではこれが素直か?(八目)
☆23、対処方法ではこれが一番(八目)
☆23、気まぐれな鼠花火を憂鬱の弾けた様子と捉えた点敬服。小気味よい。(うらら)

<柊>
24新しき俎かろきついりかな
25闇濃かりしころの線香花火かな
26耳もとの蚊の声たたきそこなへり
☆24、「かろき」に清潔な台所が見える。「新しき」が少し邪魔。(小波)
☆24、新調した俎とついりの重さの比較が面白い。(紙風船)
☆25、私自身この句の時代に育っているので大へん懐かしく拝見。(鴉の子)
☆25、「闇濃かりしころ」に郷愁。(梓)
☆25、「闇濃かりしころ」の花火が懐かしい。(青子)
☆25、何とも、いえぬ郷愁をかんじる。線香花火だからこそ。(うらら)
☆26、煩い蚊を叩き損なった無念さが眼に見えるようだ。(狛犬)
△26、9番と迷いましたが、蚊の声?羽音ですよね。(季彩)

<杏>
27梅雨に入る何処へも行けぬ靴磨く
28手花火の消えて大きな闇となる
29隣室も海眺めゐるついりかな
☆27、行けないのは己の体か心かはたまた物か。徒に磨かれて輝く靴よ。(♭)
☆27、晴れたら出かけるぞ、と意気込みが伝わってくる。(紙風船)
☆28、消えて大きな闇となるの 前の賑やかな情景が浮かぶ。(若葉)
△28、大きくとらえられている。(うらら)
☆29、宿の窓から見える海、所在無さと静かなひと時、隣の気配も。(友遊)
☆29、せっかく泳ぎに来たのに(八目)
☆29、海辺の旅館の一室だろうか。(青子)
☆29、ついりの気分が捉えられ、ついりだなあという気分が瀰漫している。(うらら)
△29、たっぷり時間のある旅先、海自体は表現しないのに情景が浮かぶ。(うーむ)

<季彩>
30稜線に鉄塔傾ぐ走り梅雨
31耳塞ぎねずみ花火の行方かな
32薮蚊とてエレベーターに乗って来し
△30、「傾ぐ」と「走る」では完全に着き過ぎ。「梅雨の入り」なら可。(泰二)
☆32、場所によりこんな景もあるかも。(白い鴉)
△32、取り合わせが面白いが、てにをはの使い方になめらかさが欲しい。(柊)
△32、高層階にもなぜかいる蚊。情景を想像しクスリ。(うーむ)

<鴉の子>
33湿布薬いやに冷たき梅雨入かな
34蚊を打つは合掌に似ると思ひけり
35手花火やよせ合ふ額ほの明かし
?33、「梅雨入り」→「入梅(ついり)」の誤記でしょうか。(小波)
☆33、あんまりやりたくは無いが。(八目)
☆35、暗い闇の中花火を見る顔だけが浮き上がって見える様子が…。(狛犬)
△35、花火だから「明かし」は不要。「〜に寄せ合つてゐる額かな」。(泰二)

<若葉>
36十の目を離さぬ鼠花火かな
37ざんざん降りに東京の梅雨入りかな
38水やりて花鉢の蚊を騒がしぬ
☆36、正直、上五の「を」は気になりましたが。(友遊)
☆36、十の目に驚きました、鼠花火の行方に目の様子が出ている。(杏)
△36、「〜を離さぬ」→「〜の離れぬ」と自動詞型にしては?(泰二)
?37、「梅雨入り」→「入梅(ついり)」の誤記でしょうか。(小波)

<うらら>
39魚に振る塩粒立ちて梅雨に入る
40手花火や子の神妙な顔照らす
41蚊を打つて満座の句会ひびきけり
△39、目の付け所が良い。「粒立つ」の理屈めくのが欠点。(泰二)
☆40、手花火の不思議さを見つめている子。神妙な顔でよい句になつた。(柊)
☆40、恐るおそる花火の弾けに真剣な様子に好感。(杏)
△40、火をつける前の緊張感のほうが。(八目)
☆41、思いがけなく大きく響いていたたまれない気持ちに同感。(青子)
△41、(紙風船)

<青子>
42布令太鼓響き失ひついりかな
43梅雨に入る舟板塀の湊町
44頬の蚊をうちとる力加減かな
☆43、形が整っていて景が見えてとても良いと思う。(紙風船)
△43、描写が良い。「舟板」と「湊」は着き過ぎ。(泰二)
☆44、蚊とて生き物!仏心が窺えます。(白い鴉)
☆44、解りますねー。子供だと泣かれてしまいますものね。(季彩)
☆44、誰もが共感できるおかしみが好きだ。(うーむ)

<うーむ>
45蚊を逃がし特攻隊員出撃す
46天井の龍の目黒し梅雨に入る
47母に手を添えて線香花火咲く
☆46、入梅で竜の目が黒く深まった。下五は梅雨の入では?(柊)
☆46、上五中七と季語との取り合わせが新鮮だ。(泰二)
△46、(紙風船)
△47、老いた母への心遣いが良く出ている。動詞は少なく「〜かな」か。(泰二)

<土曜日>
48人を待つ閨に焚く香梅雨に入る
49手花火の瞳の奥の未来かな
50蚊のごとき男の一生ピアノ弾く
☆48、梅雨のように湿って生暖かいことでも思い巡らす香る夜か。(♭)
☆48、梅雨入りで、よりなまめかしく。しかし平安文学か。(青子)
☆49、きらきらした子の瞳。いっぱい未来がひらけてる。(季彩)
☆49、線香花火に見入る幼子の純粋な眼差しが未来への期待となった。(鴉の子)
☆49、子供のひた向きさとそこに可能性を信じる親心がよく出ている。(泰二)
☆50、まあ何と健気なこと。「ピアノ弾く」でこの句が生きた。(紙風船)
△50、断然おもしろい。「ピアノ弾く」は自嘲か。(うらら)

<友遊>
51手花火や隣にそつと座りゐし
52窓のある封書とどきて梅雨に入る
53ドクターの話を聞く日梅雨に入る
☆51、息を呑み見つめていた「隣」の距離感や如何に。(♭)
☆51、よかったねえ。(土曜日)
☆51、大人の花火だろうか。言葉がなくとも、心の距離は近い。(うーむ)
☆52、「人生も自然も時の流れの中に」を実感。特選。(小波)
△52、「窓のある封書」。面白い題材。不確定なのが弱点。(泰二)
☆53、心象的な句 検診の結果を聞く日の不安感を感じさせる。(若葉)

<里穂>
54梅雨に入るとりごゑ低くくぐもりて
55術のなき線香花火の終の玉
56蚊柱や背戸の小藪を抜ける径
☆54、自然体で素直な詩、品位も高い。(うーむ)
☆55、線香花火の持つ宿命を感じさせられる。(若葉)

<梓>
57梅雨兆す箱階段の軋み癖
58ユニホーム部屋に吊して梅雨入かな
59基地の灯の等間隔に梅雨入かな
△57、整った巧みな句。いただくかと迷いました。手慣れを感じました。(うらら)
☆59、米国の無機的な合理性と混沌を包む梅雨との対比が絶妙。傑作。(泰二)
☆59、無機質的な基地の表情とついりの季節感との取り合わせが斬新。(うらら)
△59、基地も鬱陶しいが、なければ国も保てない。荒涼感も好み。(うーむ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ※<小波さんから>
 「ついり」の漢字の表記は、「入梅」ではないでしょうか。
 出句の中に「梅雨入り」を当てている例がありましたが、これだと「つゆいり」と読むことになるとおもいます。(小波)
 <世話人から>
 私の持っている歳時記の一つに「『ついり』は『入梅』『梅雨入』の漢字があてはめられる」とあり、例句にも「梅雨入」で「ついり」と読むとぴったりな例が3句ほどありました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※<句猫さんから>
 「梅雨入り」と「梅雨」の微妙な違いがピンときません。梅雨入りしたての頃によくある事象って何かな?と考えても思い付かないんですよね。
 手花火は、火がすぐ落ちてもののあわれを感じさせることは、よくあるので他のイメージはないかと考えましたが、今一つでした。
 出題の言葉の意味深さを感じつつ、そんなこんなで、何を基準に選句したらいいのか分からなくなり。今回は、選句をおサボりします。(句猫)
<世話人から>
 良く悩んでくれました。出題者には、そこまで考えてほしいという願いがありました。
 解決の方法は句の「梅雨入」のところを「梅雨最中」「梅雨深し」と置き換えてみること。その方がぴったりなら、その句は「梅雨入り」としては失敗作です。
 「手花火」の方は句猫さんと同様な考えから、当然の予想から離れた情景を模索した出句もありました。それらは参考になると思います。
 

taiji-m * ブログ句会 * 15:03 * comments(0) * trackbacks(0)

第五回合同ブログ句会・出句集


 写真は前回に続いて「八重の紫陽花」。これも、狛犬さんの御提供です。今回のは「額紫陽花」のようですね。

<第五回合同ブログ句会・出句集>
 下の作品の中から良いと思う句を4句選んで句ごとに感想・批評を30字以内で添え、その番号・評を泰二宛のメールでお送りください。(選句が4句を越える時は、佳作としてください。)
 それとは別に、問題句に対するご意見などもお寄せください。
 ☆選句期限 6月25日(土)。
 ◎全ての選句・評をまとめ、このブログに発表します。作者名(ブログ上の仮名)も添えます。感想・批評も評者名(同前)を添えて全て発表します。
 
<出句集>
1まくら元手花火置いて眠り居る
2アーケード隙間の空の梅入りかな
3大正の女は強し梅雨に入る
4手花火や縁側に父母ありし日の
5蚊を打ちてわりなき仲になりにけり
6庭先に餌を乞ふ雀梅雨の入
7ホスピスの窓の線香花火かな
8蚊柱や取りはづされし鯨幕 
9足もとに蚊の居るけはひ気は漫ろ
10吾ばかり鼠花火の追ひ廻す
11土の香や手花火の友今いづこ
12手花火の火は消え匂いのみ残り
13血を吸いて膨れし蚊の腹潰しけり
14入梅や甘みの足りぬメロン喰い 
15入梅や居酒屋いつも準備中    
16シュルシュルと鼠花火の照らす闇  
17まくりたる腕の血を吸ふ藪蚊かな
18入梅に寒さ感ぜずこの地球(ほし)よ
19夏悔やみ線香花火堕ちにけり
20蚊を潰す汚れしその掌(て)四十六
21干し物の風に絡みて梅雨に入る
22宿坊までついて来たりし藪蚊かな
23憂鬱の弾けて鼠花火かな
24新しき俎かろきついりかな
25闇濃かりしころの線香花火かな
26耳もとの蚊の声たたきそこなへり
27梅雨に入る何処へも行けぬ靴磨く
28手花火の消えて大きな闇となる
29隣室も海眺めゐるついりかな
30稜線に鉄塔傾ぐ走り梅雨
31耳塞ぎねずみ花火の行方かな
32薮蚊とてエレベーターに乗って来し
33湿布薬いやに冷たき梅雨入かな
34蚊を打つは合掌に似ると思ひけり
35手花火やよせ合ふ額ほの明かし
36十の目を離さぬ鼠花火かな
37ざんざん降りに東京の梅雨入りかな
38水やりて花鉢の蚊を騒がしぬ
39魚に振る塩粒立ちて梅雨に入る
40手花火や子の神妙な顔照らす
41蚊を打つて満座の句会ひびきけり
42布令太鼓響き失ひついりかな
43梅雨に入る舟板塀の湊町
44頬の蚊をうちとる力加減かな
45蚊を逃がし特攻隊員出撃す
46天井の龍の目黒し梅雨に入る
47母に手を添えて線香花火咲く
48人を待つ閨に焚く香梅雨に入る
49手花火の瞳の奥の未来かな
50蚊のごとき男の一生ピアノ弾く
51手花火や隣にそつと座りゐし
52窓のある封書とどきて梅雨に入る
53ドクターの話を聞く日梅雨に入る
54梅雨に入るとりごゑ低くくぐもりて
55術のなき線香花火の終の玉
56蚊柱や背戸の小藪を抜ける径
57梅雨兆す箱階段の軋み癖
58ユニホーム部屋に吊して梅雨入かな
59基地の灯の等間隔に梅雨入かな
                     <以上です。>
           

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