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第六回合同ブログ句会・選句と評

薄緑のグラジオラス
 写真は、庭の「薄緑色のグラジオラス」。最近はこんな色のも出ているのですね。

<第六回合同ブログ句会・選句と評>
 選は☆で示しました。△は佳作、▽は意見、?は疑問、※は仮名の誤りです。
<>は作者、( )は評者です。
 ※今回の句会作品、選、評について、感想・質問などお寄せください。

<選句と評>
<♭>
1我が生に吹き出る汗に夏涼し
2夕端居届かぬ報せ想ふ空
3向日葵に笑はる命刻みゆく
☆3、陽気な印象が強いのに、この表現は見事だと思った。(知足)
☆3、エネルギッシュな向日葵との取り合わせ。さらりと詠んで、余情が深い。(梓)

<小波>
4端居せし昭和の母の子守唄
5向日葵にかつがれ捨てし一日かな
6切り下げて影も涼しきうなゐ髪
△4、子守唄ではなく、昭和の歌謡曲ならいただきたかった。(青子)
?5、意味がよくわかりませんでした。(うらら)

<八目>
7仲見世に裏道のある涼しさよ
8しばらくはあの世と遊ぶ夕端居
9向日葵の車窓の我を送るごと
☆7、表の喧騒と裏道の対比がいい、ほっとした涼しさ。(友遊)
☆7、明と暗の対比に涼しさを感じとった意味の深い作品。(若葉)
☆7、江戸の風情の仲見世の賑やかさ。裏道の涼しさを想像させる句。(柊)
☆7、仲見世の混雑から一歩裏道に入った涼しさは格別。実感。(里穂)
☆7、巧い!あの裏道の独特の雰囲気が出ている。(うーむ)
☆7、表通りとは打って変わって違うほっとする涼しさがある。(紙風船)
☆7、いい発見。「涼しさ」の一語で情景が見える。(うらら)
☆7、仲見世の雑踏から抜け出た涼しさ。(梓)
☆8、たそがれ時、亡き人と親しく語れそうな気がする。(狛犬)
☆8、夕間(魔)暮れにあの世と交信ですね。(句猫)
☆8、あの世が遠くはない齢。あの世には知る人も多い。(泰二)
△8、(うらら)
☆9、向日葵が太陽、車窓の我が宇宙の一齣、に感じられ魅かれた。(里穂)

<白い鴉>
10朝涼の白樺林歩きけり    
11父恋し母なほ恋し夕端居
12向日葵の迷路の中に一詩人
☆10、避暑地でのことか,朝涼が効いている。少し生。(八目)
☆10、作者も句も健康な感じが伝わる。(鴉の子)
☆10、高原の朝の涼しさ。(梓)
☆11、親の齢に近づくと父母を恋う気持ちが増す。やや甘い感じ。(友遊)
☆11、2回出てくる「恋し」で真意が強調されている。(知足)
☆12、感覚的に共鳴。季語が動かない。(小波)
△12、句帳持ってぶつぶついっている作者を想像してしまう。(青子)

<友遊>
13大鳥居くぐりて涼し風賜ふ
14向日葵や動くものなき昼下がり
15向日葵の大声あぐる合唱団
☆13、神社には大概いつも涼風が吹いているものである。(狛犬)
☆14、しんとした昼下がりの気だるさ。(八目)
☆14、暑い夏の昼下がり、向日葵が一層暑さを感じさせる。(狛犬)
☆14、盛夏の静止したかの如き情景を鮮やかに切り取った。(♭)
☆14、雄大な炎天下の景が思い浮びます。(白い鴉)
☆14、向日葵だけが勢い或る炎天下の感じに魅かれた。(里穂)
☆14、少しけだるい昼下がりをうまく捉えている。(紙風船)
☆14、風の無い昼の暑さの向日葵がよい(杏)
△14、大群の向日葵。照りつける太陽。言わないで見えてくる。(泰二)
☆15、向日葵らしさをよく捉えている感覚がよい。集団的向日葵と思う。(柊)
☆15、この向日葵にはオペラが似合うのだろうか。(知足)

<杏>
16駅弁と膝に地元紙旅涼風
17靴下に五本の指や朝涼し
18形見着てますます父似夕端居
▽16、「駅弁」と「地元紙」で旅先だと判る。「旅」はいらないのでは?(友遊)
☆17、朝涼の時に履く靴下。気持ちのよさが中七で表現されている。(柊)
☆17、発想が面白い。(紙風船)
☆17、指を包む靴下の清涼感。やがて足も靴下も疲れてくるのですが。(うらら)
☆17、面白い題材の発見。捉われない発想。「朝」は無くても・・。(泰二)
☆18、亡き人に似るせつなさと喜びが感じられる。(青子)
△18、亡夫の面影を着物姿の息子に見る。夕端居と合っている。(柊)
△18、(鴉の子)

<鴉の子>
19貸農園向日葵二本かがやけり
20端居して野球放送聴きゐたり
21「ちい散歩」言問橋の風涼し
☆20、ゆったりと寛いでいる様がよいと思った。(季彩)
☆20、端居とはこう言うこと。上手い。(紙風船)
△20、ゆったりした気儘な気分が出ている。(泰二)

<泰二>
22涼しさや跳ね橋船を通したる
23懐に通ふ風ある端居かな
24向日葵の無言の並ぶ月明り
☆22、取り合わせが素敵です、(友遊)
☆22、橋のたもとから納涼舟を眺め川風に涼んでいる景か。(白い鴉)
☆22、跳ね橋が効果的。水の香と風を感じる。(うーむ)
☆22、跳ね橋を通る船、水尾の涼しさが見えます。(杏)
△22、(うらら)
☆23、端居の原風景が見え肩の凝らない句。(小波)
☆23、懐に通う風のある端居。情景やら服装などが想像できる。(若葉)
☆23、端居の気分が何気ない表現でよく捉えられている。(うらら)
☆23、浴衣着でしょうか端居のゆったりした気分が良い(杏)
☆24、今にも何か起こりそうな幻想的な世界のひとこま。(♭)
△24、(うらら)

<若葉>
25朝涼し難なく越ゆる万歩計
26ようやくに自分の時間夕端居
27向日葵の黄の明るさの迷路かな
☆25、正しく実感です。涼しいと距離も伸びる。(季彩)
▽25、「万歩計」を「一万歩」にしてはどうでしょうか。(うらら)
※26、「ようやく」→「やうやく」(小波)
☆26、昼の忙しさから開放されて・・。(八目)
☆26、一日の終わりの満足と安らぎを感じた。(青子)
☆26、一日の仕事も済んで、何をしようかな・・・(季彩)
☆26、忙しかった主婦の一日のしめくくり。(鴉の子)

<狛犬>
28クーラーの冷気に倦みて端居かな
29嵐去り枯れ向日葵の大往生
30居酒屋の涼風送らぬ扇風機
☆28、いまどき「端居」と言えばもうこれが実感かも。逆転。(♭)
☆29、独り逝きて、なお誇り高き向日葵の立ち姿よ。(♭)
△29、枯れ向日葵は確かに無残、大往生はオーバーかな?(季彩)

<季彩>
31向日葵や全身をもて嬰の欠伸
32朝涼し散歩の距離を延ばしをり
33富士山を真向ひにして夕端居
☆31、暑さに負けない生命力を感じる。(若葉)
☆31、中七の表現がいい。季語との取り合わせもぴたり。(うらら)
△31、何故か引かれる句です。(白い鴉)
△31、よい句と思う。ただし季語とあかちゃんの力強さが合い過ぎでは?(柊)
☆33、気分いいでしょうね。贅沢な光景。(小波)
☆33、雄大な富士と向かい合っているゆったりとした情景がよい。(青子)

<土曜日>
34涼しさや御堂に古き救世菩薩
35バッハ聴く今の仕合せ夕端居
36向日葵や真向勝負日馬富士

<青子>
37旅の宿端居して聞く山の風
38指涼し菩薩仰ぎし中宮寺
39向日葵や皆既月食くるといふ
▽38、「指涼し」は良い。中七下五が説明的。「まみえたる弥勒菩薩の指涼し」では?(うら
ら)

<うらら>
40川波に映る街の灯風涼し
41含む茶の甘露のごとき端居かな
42向日葵やがんばらなくともいいのでは
☆40、隅田川辺りの景がうかぶ。(鴉の子)
△40、自然詠では、この句がすつきりしていてよいと思った。(柊)
☆41、いい夕涼みでしたね。(句猫)
☆42、特選。強い日差しを当然と受けて咲くそんな自然体の私でありたい。(鴉の子)
☆42、本当にそう思う。季語「向日葵」が合っている。(若葉)
☆42、中七下五のくだけた口語調。格調は無いが、内容と良く合っている。(泰二)

<梓>
43夕端居麓の村に灯のともり
44向日葵や子どものをらぬ家ばかり
45奥宮へ巌くぐりゆく涼しさよ
☆43、山の上の一軒家などを想像。夕暮の時間の経過が良く出ている。(白い鴉)
☆44、日本の深刻な現実。向日葵の明るさが皮肉。(小波)
☆44、14と同じ趣向だが、別のしんとした感じ。(八目)
☆44、一昔前は沢山の子供が向日葵の下で騒ぎ回っていたのに。(狛犬)
☆44、真昼のうなだれ気味の向日葵か。コントラストが皮肉。(うーむ)
☆44、田舎の風景でしょうか静かな村に向日葵が笑顔のようです。(杏)
☆45、季語「涼し」の本意を掴んでいる。崇敬の気持も出ている。(泰二)

<柊>
46夕涼の刻を惜しみて別れけり
47端居して耳遠かりし母のこと
48整列をさせられてゐる向日葵よ
☆48、確かに整列してます。させられてゐるが面白い。(季彩)

<知足>
49病知り回る青春夕端居
50向日葵や上から目線天担ぎ
51画面上一件落着風涼し

<うーむ>
52父母の星をさがせり夜涼かな
53向日葵を胸いっぱいに老女笑む
54大切な話たずさへ夕端居
☆54、表現はやや硬いがよくわかる句。どう切り出したらよいかとの迷い。(梓)

<紙風船>
55店番の猫に加はり夕端居
56塗りたての白き出窓や風涼し
57向日葵の一斉に我見てゐたり
☆55、ユーモアのある楽しい句。(柊)
☆55、猫に混ぜてもらって、心も和みますね。(句猫)
☆55、猫の主人顔が良い。「に加はり」は露骨。「と並びて」か。(泰二)
☆56、さりげない日常の情景を素直に表現している。(知足)

<里穂>
58涼しさや小さき谷を沢登り
59隣人の縁の薄く夕端居
60ひまわりや白寿の母の笑ひ声
☆59、最近は夕端居など死語になりました。寂しいですね。(友遊)
※60、「ひまわり」→「ひまはり」(小波)
☆60、下5で幸せな家庭生活を見るようです。(白い鴉)
☆60、高齢の母親の元気さ明るさ、取り巻く人の喜びが感じられる。(青子)
☆60、いつまでも、お元気で。(句猫)
☆60、53より、視覚・聴覚に訴える分強いか。(うーむ)

<句猫>
61屋根の上豆腐屋の笛端居かな
62葉の間向日葵一花覗き居る

taiji-m * ブログ句会 * 11:48 * comments(0) * trackbacks(0)

第六回合同ブログ句会・出句集

レモンバウム
 写真は庭の「レモンバウムの花」。ちょっと「虎の尾」に似てます。

<第六回合同ブログ句会・出句集>

 下の作品の中から良いと思う句を4句選んで句ごとに感想・批評を30字以内で添え、その番
号・評を泰二宛のメールでお送りください。(選句が4句を越える時は、佳作としてください。
 それとは別に、問題句に対するご意見などもお寄せください。
 ☆選句期限 7月25日。
 ◎全ての選句・評をまとめ、このブログに発表します。作者名(ブログ上の仮名)も添えます
。感想・批評も評者名(同前)を添えて全て発表します。
 
<出句集>
1我が生に吹き出る汗に夏涼し
2夕端居届かぬ報せ想ふ空
3向日葵に笑はる命刻みゆく
4端居せし昭和の母の子守唄
5向日葵にかつがれ捨てし一日かな
6切り下げて影も涼しきうなゐ髪
7仲見世に裏道のある涼しさよ
8しばらくはあの世と遊ぶ夕端居
9向日葵の車窓の我を送るごと
10朝涼の白樺林歩きけり    
11父恋し母なほ恋し夕端居
12向日葵の迷路の中に一詩人
13大鳥居くぐりて涼し風賜ふ
14向日葵や動くものなき昼下がり
15向日葵の大声あぐる合唱団
16駅弁と膝に地元紙旅涼風
17靴下に五本の指や朝涼し
18形見着てますます父似夕端居
19貸農園向日葵二本かがやけり
20端居して野球放送聴きゐたり
21「ちい散歩」言問橋の風涼し
22涼しさや跳ね橋船を通したる
23懐に通ふ風ある端居かな
24向日葵の無言の並ぶ月明り
25朝涼し難なく越ゆる万歩計
26ようやくに自分の時間夕端居
27向日葵の黄の明るさの迷路かな
28クーラーの冷気に倦みて端居かな
29嵐去り枯れ向日葵の大往生
30居酒屋の涼風送らぬ扇風機
31向日葵や全身をもて嬰の欠伸
32朝涼し散歩の距離を延ばしをり
33富士山を真向ひにして夕端居
34涼しさや御堂に古き救世菩薩
35バッハ聴く今の仕合せ夕端居
36向日葵や真向勝負日馬富士
37旅の宿端居して聞く山の風
38指涼し菩薩仰ぎし中宮寺
39向日葵や皆既月食くるといふ
40川波に映る街の灯風涼し
41含む茶の甘露のごとき端居かな
42向日葵やがんばらなくともいいのでは
43夕端居麓の村に灯のともり
44向日葵や子どものをらぬ家ばかり
45奥宮へ巌くぐりゆく涼しさよ
46夕涼の刻を惜しみて別れけり
47端居して耳遠かりし母のこと
48整列をさせられてゐる向日葵よ
49病知り回る青春夕端居
50向日葵や上から目線天担ぎ
51画面上一件落着風涼し
52父母の星をさがせり夜涼かな
53向日葵を胸いっぱいに老女笑む
54大切な話たずさへ夕端居
55店番の猫に加はり夕端居
56塗りたての白き出窓や風涼し
57向日葵の一斉に我見てゐたり
58涼しさや小さき谷を沢登り
59隣人の縁の薄く夕端居
60ひまわりや白寿の母の笑ひ声
61屋根の上豆腐屋の笛端居かな
62葉の間向日葵一花覗き居る

taiji-m * ブログ句会 * 11:06 * comments(0) * trackbacks(0)

第六回合同ブログ句会・出題

鬼百合
 写真は「鬼百合」。実は食べるつもりの「百合根」、うっかりしていて芽が出てしまい、仕方なく植えたら、こんなに花が咲きました。

<第六回合同ブログ句会・出題>
  皆が作者で、皆が選者の句会です。
 どなたでも参加自由です。フリーの方も御参加ください。
<出題>
 「涼し(朝涼・涼風など傍題、可。)」
 「端居・夕端居」
 「向日葵」
 (一つの題だけで三句詠んでもかまいません。)
<出句>
 三句(二句・一句でもけっこうです。)
<締切>
 7月20日・24時
<送信>
 泰二のメールアドレスに送信してください。
 (ご存じのない方は、下の「comments」で送信してください。その際、必ずアドレスを添えてください。)
<出句集>
 皆さんの出句を、このブログに無記名・番号付きで並べて発表します。
 早ければ21日、遅くとも22日には発表の予定です。
 「選句と評」の締切は25日のつもりです。

taiji-m * ブログ句会 * 15:26 * comments(0) * trackbacks(0)
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