写真は「寒椿」。「寒中の椿」ではなく、「カンツバキ」という種類です。山茶花に近いものだそうです。一応、年頭なので、賀状風にしました。(数年前の写真です。)
<ブログ俳句会の出句集です。>
下の作品の中から良いと思う句を4句選んで句ごとに感想・批評を30字以内で添え、その番号・評をメールでお送りください。
また、それとは別に、問題句に対するご意見などもお寄せください。
☆選句期限 1月13日(火)。
◎全ての選句・評をまとめ、このブログに発表します。作者名(ブログ上の仮名)も添えます。感想・批評も評者名(同前)を添えて全て発表します。
<新年句会出句集>
1初明り巫女さんとなるアルバイト
2漁の町の大黒舞に子等続く
3事務始たった一人の従業員
4唄でつく母の縢りし手毬かな
5初鴉人を無視して無視されて
6初釜の湯気まつすぐに立ちにけり
7お隣の謡きこゆる初湯かな
8初霞駅伝をまつ箱根山
9山姥の見つめてをりぬ初鏡
10父語る昔の話屠蘇の膳
11人日や玉子を割れば黄身二つ
12練り上げし朱肉の匂ひ筆始
13初夢の覚めて現の朝迎ふ
14志わずかに書きし初日記
15普段着の鎮守で済ませ初詣
16屠蘇散のうんちく聞いて囲む膳
17目覚ましをかけずに眠る三が日
18初仕事耳当て帽で真向えり
19瀬戸内に浮かぶしまなみ初明かり
20正月のまつすぐに来る日のひかり
21山門の雪解けてきし初大師
22あかあかと大炊出しや去年今年
23年玉や少年のお辞儀ぎこちなく
24初めての散歩に出づる五日かな
25準備札下げたるそばや鳥総松
26山頂の天狗に会へり初詣
27初釜の夫と二人の薄茶かな
28新聞に一面広告三日かな
29ラベンダーの香りのなかの初湯かな
30読初めは俳句文法入門書
31テレビ消して今年となりしあくびして
32初空やまだ見えてゐるゴム風船
33人日の大漁旗の帰港かな
34山始立木は全て天を恋ひ
35ゲレンデの灯は残りたり初御空
36初比叡日矢一閃して湖に落つ
37欅の芽小さく堅く淑気かな
38万人に等しき屋根や初御空
39初春や小さき指と連弾す
40歳旦の鼻毛を抜けば涙かな
41仲見世の善男善女二日空
42救急のサイレン遠く三日はや
43コンビニのおでんで済ます小正月
44去年今年無意味な節目祝いけり
45書き初めのついでに犬の眉を書き
46年賀客開きっ放しの自動ドア
47松の内書類の中に座している
48ゆずの香を両手で受ける雑煮かな
49婚約者を伴うて来し初座敷
(「婚約者」→「フィアンセ」)
50泊船の汽笛のとどく御慶かな
51母上と呼ばれ年玉もらひけり
( 以上です。)