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第十回ブログ句会・選句と評のまとめ


ごーや(苦瓜)の葉にとまった「ツマグロヒョウモン・雌」です。(9月9日撮影)。この蝶は前にもこのブログに登場しました。(07年4月)

<第十回ブログ句会・選句と評>

 選は☆で示しました。△は佳作、?は質問です。
< >
は作者、( )は評者です。
※選句と評の追加の可能性があります。後日、もう一回見てください。
追加です。旅行帰りの狛犬さんの選句(16・19・20・27)を載せました。

<出句集>
<白い鴉>
1新酒下げ婿の戻りし夕間暮れ    
2黄昏や女庭師の松手入れ
3鈴虫の籠と乗りたる夜汽車かな
☆1、新しい人間関係と新酒。分かりやすい幸せ。(たみこ)
☆1、酒の句には弱いです(土曜日)
☆3、詩情あり。現実、長距離は乗り合わせたくないが。(うーむ)
☆3、今はなかなか無いような光景で、谷内六郎の絵を思い出します。(たみこ)
☆3、鈴虫の声の透明感と夜汽車の静けさ。無駄のない表現がよい。(けいこ)

<ウーフ>
4佐渡までの海路の近き銀河の夜
5情熱の絡む夜長のタンゴかな
6厨の灯消してちちろへ返す闇
☆6、季語が効果的。小さな命への愛情を感じる。(うーむ)
☆6、しみじみとした情景です(土曜日)
☆6、虫に対する思いやりが出ています(白い鴉)
☆6、風情があって良いなと思いました。(句猫)
☆6、灯を消すと虫の声が大きくなるのを「闇を返す」としたのが面白い。(青子)
△6、夜の厨事が終わり、闇に鳴き続けるちちろ虫。中七下五が印象的。(けいこ)

<たみこ>
7燭ともしあれこれ忘る秋の夜
8天の川指してとけゆくわだかまり
9夜の雨ひとりぽちぽち栗をむく
△9、世の中から取り残されたような感じが良い。「ぼちぼち」は不要。(泰二)

<泰二>
10夕風の途切れてゐたる鳥威
11思ひ出のごとくに遠く揚花火
12空き壜のかたちさまざま稲光
☆12、路地裏?ガラスと稲光の取り合わせ・中七・一瞬が良い。(うーむ)
☆12、稲光に浮かぶ空き瓶のイメージがきれい。青いガラスでしょうか。(たみこ)
☆12、一瞬に見えた空き瓶のシルエット。どこか儚さを感じました。(青子)
☆12、稲光に浮かぶさまざまな壜の形。幻想的な現代美術に見えるかも。(けいこ)

<句猫>
13雑踏にチェロの調べ秋の暮
14鈴虫に出迎えられし最終バス
☆14、その地の田舎ぶりが浮かぶのが良い。「出」は蛇足?(泰二)

<土曜日>
15本棚に西田幾多郎夜の桃
16渋滞を帰る高速虫時雨
17利己と利他ふたりごころの星月夜
☆15、秋の夜長に哲学の勉強もまた良かれ(白い鴉)
☆15、青春時代に読んだ西田幾多郎の本。下五のやわらかさが対照的。(けいこ)
☆16、渋滞でウンザリしているところに煩い虫の音イライラしますね。(狛犬)

<うーむ>
18銀河濃し少年兵は銃磨く
19ゆっくりと猫まばたきす良夜かな
20翼竜も仏陀もいましたお月さま
☆18、故郷を偲ぶ少年の心を思い世界平和を願います(白い鴉)
☆18、銀河との取り合わせの妙味です(土曜日)
☆18、特選。中七下五の現在形がよい。季語が生き、句が普遍的になった。(けいこ)
☆18、戦乱の続く国の少年兵か。その地の銀河はさぞ美しいでしょうに。(青子)
☆18、荒廃の現実と悠久の自然と。想像力に敬意。(泰二)
☆19、長い夜、猫のまばたきすらもゆっくりしているように見える。(狛犬)
☆20、いろいろな形に見えますよね。(句猫)
☆20、意味不明だが何となく面白い句。(狛犬)

<狛犬>
21秋の闇脳みそばかりがヒクヒクと
22稲妻が袈裟懸けに切る夜の闇
23狛犬の一人芝居や秋の宵
☆22、実感が良く出ています(白い鴉)
☆22、稲妻は袈裟懸けとか、引き裂くという感じですね。(青子)

<けいこ>
24予後の友見てゐるらむか今日の月
25夜深し壁に影置く吾亦紅
26鉦叩闇に戸口のあるごとく
☆24、素直、共感。離れていても見る月は一つ。詠いたい主題。(うーむ)
☆25、吾亦紅の紅、土壁の色が暗闇の中でかすかに浮かぶ気がします。(たみこ)
☆25、「吾亦紅の影」で決まりました (土曜日)
☆25、すっくとした吾亦紅が良いと思いました。(句猫)
☆25、吾亦紅だけに「影」に魅力がある。「深し」は無い方が良かった。(泰二)
☆26、虫の声と闇の中の想像の戸口と。「鉦叩」はノックみたいで不可。(泰二)

<青子>
27虫時雨和音リズムもかまいなし
28老眼に嬉し児童書灯火親し
29更けぬれば寝屋まで届く落とし水
☆27、虫の音は確かにうるさいと思うのが本当のところですね。(狛犬)
☆29、落とし水が聞こえるような所に行ってみたいと思いました。(句猫)
taiji-m * ブログ句会 * 16:10 * comments(0) * trackbacks(0)

第十回ブログ句会・出句集

 ゴーヤ(苦瓜)の花にとまった「しじみ蝶(ヤマトシジミ)」。2〜3cmの小さい蝶です。翅の裏側は下の写真のように白地に固有の斑点があります。(花の中心に見える小さい甲虫は羽虫の一種でしょう。)

 <第十回ブログ句会・出句集>

 下の作品が今回の出句です。
 この中から良いと思う作品を4句選んで、その番号をメールで送信してください。
(それぞれ30字以内の感想・批評を添えてください。)
(選句は、出句した方に限ります。)
☆選句期限 9月10日。

 ◎全ての選句をまとめ、このブログに発表します。作者名(ブログ上の仮名)も添えます。感想・批評も評者名(同前)を添えて全て発表します。

 <出句集>
1新酒下げ婿の戻りし夕間暮れ    
2黄昏や女庭師の松手入れ
3鈴虫の籠と乗りたる夜汽車かな
4佐渡までの海路の近き銀河の夜
5情熱の絡む夜長のタンゴかな
6厨の灯消してちちろへ返す闇
7燭ともしあれこれ忘る秋の夜
8天の川指してとけゆくわだかまり
9夜の雨ひとりぽちぽち栗をむく
10夕風の途切れてゐたる鳥威
11思ひ出のごとくに遠く揚花火
12空き壜のかたちさまざま稲光
13雑踏にチェロの調べ秋の暮
14鈴虫に出迎えられし最終バス
15本棚に西田幾多郎夜の桃
16渋滞を帰る高速虫時雨
17利己と利他ふたりごころの星月夜
18銀河濃し少年兵は銃磨く
19ゆっくりと猫まばたきす良夜かな
20翼竜も仏陀もいましたお月さま
21秋の闇脳みそばかりがヒクヒクと
22稲妻が袈裟懸けに切る夜の闇
23狛犬の一人芝居や秋の宵
24予後の友見てゐるらむか今日の月
25夜深し壁に影置く吾亦紅
26鉦叩闇に戸口のあるごとく
27虫時雨和音リズムもかまいなし
28老眼に嬉し児童書灯火親し
29更けぬれば寝屋まで届く落とし水
taiji-m * ブログ句会 * 10:50 * comments(0) * trackbacks(0)
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