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第七回ブログ句会の感想


写真は「春蘭」です。庭の岩陰に毎年咲きます。おとなしそうで、結構強い草みたいです。
<第七回ブログ句会の感想>
 ブログ句会の「選句と評」発表後、幾つかの感想が寄せられました。
◎<青子さんの自作の感想>
 17「亀も鳴け父の祝いの大酒宴」
 例句を調べてみると、亀が鳴いたといっている句はほとんどありませんでした。(実際鳴かないのですから)
 初案は「亀鳴くや父の祝いの集合写真」だったのですが、鳴くということから逃げてみました。期限は迫り、やけくそ気味な句になってしまいました。
 難しい季語だけれど、使いたくなる季語です。
 「飯どきや亀の鳴かうと鳴くまいと(飯島晴子?)」が好きです。
 <泰二の返信> 実際に亀が鳴かないのは周知のことですが、「蚯蚓鳴く」と同様、情緒のある良い季語だと思います。私の手持ちのいくつかの歳時記の例句は、亀が鳴いている方が多数派です。
 貴句のいいところは、古来の「亀鳴く」の情緒を飛び越えて、大宴会に合わせて威勢良く唄わせたところにあります。季語の新しい一面を開いたといえるでしょう。
<けいこさんの感想>
 面白かったのは、青子さんの「亀も鳴け父の祝いの大酒宴」でした。
 亀鳴けりという季語は、私はどうしてもはかない微妙な空間や時間や心情やそれとなく感ずるユーモアなどを感じます。季語を飛躍させ、にぎやかな酒宴とあわせたことに驚き、うらやましく感じました。

◎<うーむさんの自作の感想>
 13「ベートーベンのくせっ毛からかふモンキチョウ」
 13▽字余り過ぎ。「モンキチョウベートーヴェンの癖っ毛に」では?(泰二)
※ご提案ありがとうございます。ベートーヴェン、これは確かに「ヴェ」が良いですね。「べ」では、リズム、悪いです。
 添削して頂いた句は、茶目っ気より品格が勝ち、芸術的には好ましい句だと思います。
原句だと、短気な大作曲家が拳をふりまわし、行儀の悪い言葉を吐き、蝶を追い払うシーンが浮かびます。そんな一面を持ちながら、この世の創造主と対話をする様な音楽を残したベートーヴェンをこよなく愛しております。
 後期聴力を失っていた頃には蝶が頭の周りを飛んでいても、気がつかなかったかも。蝶達は平和に遊べたことでしょう。大傑作を生んだ後期には提案句が合います。

 15「海神の虹をあづかる栄螺かな(海神=わたつみ)」
 ☆はっきりと句意を掴めないが何故か心惹かれる。(ウーフ)
※栄螺の殻の中が虹色に光っているのは、海の神様から預かっている虹だという、ふと思いついたお伽話です。蛤が蜃気楼を作るなら、栄螺が海の虹を吐き出してもいいでしょう?

◎<ウーフさんの句・意見交換>
5「蛇穴を出でジャケットを新調す」
 ※「蛇穴を出づ」は春の季語ですが、「蛇衣を脱ぐ」は夏の季語ではないでしょうか。(青子さん)
 ※「ジャケット(ジャケツ)」は冬の季語です。(泰二)
 ※<ウーフさんの回答>
 ○衣を脱いだのではなく、真新しい上着を着て蛇が穴から出てきたと捉えたつもりでした。
 ○勉強不足で「ジャケット」が冬の季語とは知りませんでした。「上着を」とでも直しましょうか。

◎<そよ風さんの自作の感想>
16「鳴けぬ虫の黄砂にくしやみする日かな」
 上五は、具体的な虫の名にしたかったのですが、大抵の虫は季語なので季重なりになってしまいます。「もぐら」も考えたのですが、「虫」ではありません。ただの「虫」では秋の季語です。困りました。
 ※「団子虫」はいかがですか。季語ではありません。(泰二)

◎<泰二の「虹」「蜃気楼」について>
 ※両者とも「虫」ではなく、光の現象なので出題の意図に外れるのでは?(Kさん)
 ※「虹」は虫偏なので虫に関係するのかと漢字字典を見たのですが分りませんでした。(Aさん)
 ※「虹」?「蜃気楼」?と首をひねっておりました。(Uさん)
 ※「蜃気楼」と「虹」の句を見たときに、ルール違反ではと思いました。(Uさん)

※題詠に取り組むとき、大きくいって、二つの態度があると思います。一つは正統派。句の完成度を求める詠み方。もう一つは、遊戯派。飛躍や捻りをたのしむ詠み方。私はどちらもやってみます。今回も、「虹・目借時・蜃気楼」の他、「貝寄風」「蝮蛇草」「ゴジラ」などを考えていました。(泰二)

◎<「横浜緋桜」について・うーむ>
本屋で立ち読みをしていたら、家庭画報4月号に、「横浜緋桜」を生み出した白井勲氏の記事を見つけました。「染井吉野から百数十年経った今でも、染井吉野を超える桜がつくられていないのは不思議。染井吉野を超える日本を代表する桜をつくりたい。」という思いで、作り出した品種だそうです。

taiji-m * ブログ句会 * 15:00 * comments(1) * trackbacks(0)

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コメント

はじめてこちらにうかがいました。
ブログ上で句会というのがとても興味深く、楽しんで読ませていただきました。
俳句は、何度か作ったことがあるくらいで、きちんと勉強したことがありませんが、今度こちらに投句させていただいてよろしいでしょうか。次の句会はいつでしょう?
Comment by 多代子 @ 2008/03/27 10:46 AM
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