写真は庭の「梅もどき」です。去年の12月に撮りました。美しかった赤い実も鳥に大分食べられています。
<ブログ句会の閉幕に当たって>
ブログ句会は、やはり、閉幕します。
体調が低下し、編集作業が無理になりました。
長い間、御参加、御協力下さった皆さん、御蔭様で様々な発想、個性的表現に触れ啓発されました。楽しい句会でした。
有難う御座います。
<世話人の繰り言>
今までこのブログは、「俳句をつくりませんか」「俳句について語りましょう」と呼び掛けてきました。
これからは、私の呟きを載せてゆきたいと思います。よかったら耳を傾けてください。
今回の話題は<新年の句>です。
息子から「年賀状を何枚買ってこようか?」と聞かれました。もう、そんな季節になったのですね。(賀状が書ける体調を維持できるかどうか、問題ですが・・・)
そこで、一年前の句帳を広げてみました。
「咳込まぬやうに息して去年今年」
「一病をだましだましや初句会」
(もうすでに体調不良でした。)
「あらたまの横雲色をかさねたる」
(これは、もっともらしい澄ました句だなぁ。)
「置時計音こまやかに大旦」(「大旦」は「オオアシタ」)
とあり、これは無印、つまり捨てる句でした。
俳句にも定石があります。「大旦」のように「時」を扱った季語の場合、他に時間を言うのはマイナスです。だからこの句は捨て句と見たのでしょう。しかし、今になってみると、悪い句ではないようです。この「置時計」はこの句の中では、時計ではないのですね。作者はこれを見ていません。寝床の中で音だけ聞いているのです。そのやわらかいリズムの中に新しい年の兆しを受け取っているのです。自分の句ですが、俳句の読み方を一つ学びました。