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第八回合同ブログ句会・選句と評

西王母
 写真は詫助(西王母)。繊細で、水切れ・寒さに弱く、莟のまま落ちてしまうことが多いです。

<第八回合同ブログ句会・選句と評>
 
選は☆で示しました。△は佳作、▽は意見、?は疑問、※は仮名・文法の誤りです。
<>は作者、( )は評者です。
 ※今回の句会作品、選、評について、感想・質問などお寄せください。
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※世話人の病状が進み、句会の編集が手一杯になってきました。
多分、今回で終わりと思います。10月15日、課題が出なかったら、そうだったんだなと思ってください。
 なお、あと二回、私の作品を載せます。御覧下さい。
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<選句と評>
<♭>
1秋風やまだ半袖と戯るる
2捨案山子声無き路の彼方かな
3昼の虫儚き生よ我もまた
☆2、人の居ない淋しいところの捨て案山子、なお淋しいですね。(杏)
☆3、「我もまた」はちょっと感傷的すぎるのでは?(狛犬)
☆3、昼の虫に儚さを感じていることに共感できた。(知足)
☆3、人生観に共感しました。(土曜日)

<小波>
4声掛くる相手案山子のほかはなし
5匂ひなき野辺を色なき風渡る
6鈴虫の鈴を収めて諍へり
☆4、何か突き抜けた感のある孤独。(♭)
☆4、稔り田の案山子に声を掛け乍ら見回る農夫の微笑ましい感じの句。(鴉の子)
※6、「鈴虫」。個々の虫は題意を越えています。(世話人)
☆6、「鈴を収めて」が巧み。(梓)
☆6、着眼点が新鮮。中七が別のいい方だと更によかった。(風花)

<白い鴉>
7高原の色なき風のレストラン
8踏切や案山子に太き足二本
9山荘の五右衛門風呂や虫の闇
☆7、季語が効いていると思います。(友遊)
☆7、リズムが良い。一緒に楽しみたい気分になる。(紙風船)
☆7、取り合わせがいい。無季でしょうか。(土曜日)
△7、おしゃれな句ですね。感じは捉えられていると思う。(風花)
△7、高原・レストランの彩どりが「色なき風」を活かしている。(泰二)
※「色なき風」については、欄外の「一言」を御覧下さい。(世話人)
☆8、案山子の太い足なんてえ。(土曜日)
?9、「山荘」でないほうが良いと思うが?(奴)

<八目>
10広島に遺る人翳秋の風
11子の作る脚二本ある案山子かな
12妹の持たせて貰ふ虫の籠
☆12、兄弟の景がよくみえます。兄を慕う妹の可愛らしさ。(友遊)
☆12、兄妹の力関係がよく見えてきた。(知足)
△12、良いところを詠んでいるが「虫籠」とすべきでは?(奴)
△12、内容は申し分なし。下五の「の」が取れればなぁ。(泰二)

<狛犬>
13用済みの案山子に糞するカラスかな
14虫時雨痛む歯こらえ夜具の中
15匂いせぬ秋風を嗅ぐ老いた犬
☆14、虫時雨さえ疎ましいですね。ユーモアとペーソスを感じた。(季彩)
☆15、季節の訪れは「老いた犬」にも。(♭)
☆15、秋風を嗅ぐ、なるほど。風を嗅ぐ犬いいですね。(杏)

<季彩>
16苔石や一寺を守る昼の虫
17保育児の母待つ窓や秋の風
18捨案山子でも流行の細き眉
☆16、寺の静謐な感じが出ている。(八目)
☆17、心細げな感じが秋の風に良く照合している。(八目)
☆17、共働きの母を待つ子供の表情が見える様です。(白い鴉)
☆17、日々懸命に生きている母子、「秋の風」に季の移ろいとやすらぎ。(梓)
☆17、迎えの遅い児の窓を見る眼差しが愛おしい。(小波)
☆17、一際迎えの遅い母親を待つ子供の気持ちが秋風に出ている。(若葉)

<柊>
19昼の虫象の花子は老いにけり
20灯を消して沈みゆくなり虫しぐれ
21釣人のひとりひとりへ秋の風
☆19、「昼の虫」がいいです。感謝です。(友遊)
☆19、花子に託した自分の人生感か。(奴)
☆19、ひっそりと鳴く昼の虫に老いた花子が目に浮かぶ、上手い。(紙風船)
☆19、逝く秋の寂しさが伝わってくる(若葉)
☆19、「昼の虫」がいい。不活発になった花子を暗示して、情を誘う。(風花)
☆19、季語が良い。下五の詠嘆も内容を活かしている。(泰二)
☆20、物思いか、眠りか、静まっていく心。(うーむ)
☆21、ぽつんぽつんて座っている釣り人の寡黙な背中が見える。(梓)
☆21、釣り人の後ろ姿が見えてくる。(奴)
☆21、釣果の多少に関わらず釣人の孤独な背が並ぶ。(小波)
☆21、秋の風の感じが出ている。「へ」が気になります。「の」では?(紙風船)

<鴉の子>
22夕案山子望郷の胸熱くせり
23秋風の一管に添ふ野外能
24昼の虫風の間合ひを鳴きにけり
☆23、薪能の幽玄さを感じました。(青子)
☆23、薪能は今頃がいいですね。(句猫)
☆23、季語が、下五で秋の風となれば一層よい。秋の風が一管に澄む。(柊)
▽23、「野外能」は「薪能」のほうがいいのでは?(友遊)
☆24、「昼の虫」らしさがでている。(梓)
△24。昼の虫の感じが捉えられていると思う。(風花)
△24、(友遊)

<若葉>
25法螺貝の音色に下山秋の風
26山門の灯しの高さ虫鳴けり
27学田に睨みをきかす案山子かな
☆25、秋風の中登山、月山?大峰山かな?(季彩)
☆26、寺の威厳が伝わってくるような表現だと思う。(知足)
☆26、景がみえる。「高さ」をいったことで、虫の鳴く空間が感じられる。(風花)
☆27、生徒の応援の案山子でしょう、睨みの効いた楽しい光景です。(杏)

<泰二>
28猿山の猿それぞれの秋の風
29捨てらるる案山子の大き眼かな
30湯上りの髪かはく間の虫の声
☆28、猿山は人間社会の縮図。様々な秋の表情が浮かぶ。(うーむ)
☆28、風をそれぞれに楽しんでる感じがしました。(句猫)
☆29、哀しみや諦めの宿った眼。何も映さない眼は青空を見てる。(うーむ)
△29、大きな眼が捨案山子のさびしさを訴えている。(柊)
☆30、清涼な感じのひと時。(♭)
☆30、日常のさりげない時間を楽しんでいる様子が出ている。(紙風船)

<青子>
31秋風や流鏑馬武者の色流る
32おおかたの案山子丸禿何冠る
33ざわめきも胡弓も遠く虫時雨
☆33、遠くの胡弓に響和する虫時雨、少し淋しい感じ。(季彩)

<土曜日>
34血脈を承けて生まれて秋の風
35よく見れば皆変な人野の案山子
36尋ね来て最後は一人虫の声
☆34、頑張れ政治家。(白い鴉)
△35、おもしろい。ちょっと不気味でもある。(風花)

<奴>
37らかんさま目をつぶりをり虫時雨
38伊達殿の案山子街道晴れ渡り
39噴水を遊ばせてゐる秋の風
☆37、うす暗い木下の数多の羅漢像。虫の音の盛んなさまが浮ぶ。(鴉の子)
☆37、うるさいと思っているのでしょうか?聞入っているのでしょうか?(句猫)
☆38、62万石の仙台平野。一面の稔田に並ぶ案山子。豊かな気分の景。(鴉の子)
☆38、秋晴れの下街道に立つ案山子コンクールか?楽しそう。(白い鴉)
☆38、伊達領で行われる案山子祭の景でしょうか。下五が気持ちがいい。(若葉)
☆38、細かいことを言わず、明るく言い放ったのが内容と合致している。(泰二)
☆39、涼しさを演出する必要がなくなった噴水への秋風の慰労か。(狛犬)
☆39、夏から秋へ公園の主役交代。遊ばせてに皮肉な面白さ。(小波)
☆39、「遊ばせている」が良い。(八目)
△39、「遊ばせてゐる」が良かったです。(季彩)

<知足>
40秋風や散歩道にも個性出る
41捨案山子定年思う人もあり
42座禅組み風呂に浸かれば虫時雨
△41、捨案山子と定年の取り合わせが良い。(白い鴉)

<風花>
43ダンボールの家や色なき風とほる
44鴉ども髭の案山子をつつきけり
45ごみ捨てに出てたたずめり虫の闇
☆44、鴉には、髭の威厳も通じない。俳諧の面白さを感じた。(柊)
☆45、真夜中の最後の仕事に心の和むひと時。(白い鴉)
☆45、どんなストレスを抱えてか。「佇む・虫の闇」に心の暗さが。(泰二)

<うーむ>
46秋風やそっとなまえを呼んでみる
47戦闘機飛びたてばまた虫時雨
48おひとよし案山子の肩の雀かな
☆46、相手について、いろいろ想像した。(♭)
☆46、カナシイです。(土曜日)
☆47、飛行機の音で聞こえなかった虫の声が聞こえてくる状況が浮かぶ。(狛犬)
☆47、基地近く、あるいは戦中の記憶か。平和への願いを感じました。(青子)

<杏>
49秋風に腰の工具の音のして
50泣いている迷い子の手に虫の籠
51短くも晴れ間はれまの虫時雨
☆49、仕事の場が詠まれていて、好感。(青子)
△49、金属の音が秋風に、キラリと光る工具が秋に相応しい。(うーむ)
△49、秋風と工具の音の取り合わせは新鮮。どこかに切れが欲しい。(泰二)
?49、「秋風に」を「秋風や」として、切ったらどうでしょうか?(若葉)

<紙風船>
52方丈の板の艶やか秋の風
53睡る子のこぶしふるへて虫時雨
54虫の音のなじむ交番更けにけり
☆53、虫の声以外に音がない静かな空気が想像できた。(知足)
☆53、やっと眠ったのに...実感です。(季彩)
☆54、事件の無い土地柄、虫の音を聞く余裕も。「なじむ」がいい。(小波)
☆54、ぽつりと建っている交番の夜更 。虫の音が尤もふさわしい。(鴉の子)
☆54、虫の音の定着した交番の静けさが伝わってくる。(若葉)
△54、目立たない町の目立たない交番。平穏・温くもり・安らぎ。(泰二)
▽54、虫の「音」ではなく「声」ではないでしょうか?(友遊)

<梓>
55神の田の白づくめなる案山子かな
56秋風や我がこといつも後回し
57月出でし縁に虫籠だしにけり
☆55、神に対する雰囲気がでている。(奴)
☆55、神聖なお米ですね。(句猫)
☆55、中七が神の田の厳かさを表現。完成度の高い句。(柊)
△56、ちょっと恨みがましいが、共感大。主婦の宿命。(うーむ)
△56、主婦の実感。秋風に一抹のさびしさを感じる。「わが」では?(柊)
☆57、月に虫を鳴かせる風情が良い。ただ、「出でし」は「出し」では?(八目)
※57、「出でし」は「いで+し」だから「で」は必要。「出し」だと「でし」。(世話人)

<友遊>
58かき上げて見せる横顔秋の風
59美容室出でて色なき風の音
60秋風やバッグを肩にかけなおし
☆60、冷たい秋風を受けて身を引き締める動作の一つか。(狛犬)
☆60、風をふと感じ肩のバックをしっかり掛け直すとは、見事。(杏)

<句猫>
61虫時雨卸市場の照明灯
62秋風や異国に渡るファラオ像
63案山子たつコーディネートに靴はなし
☆61、昼間の喧騒とは違う夜の静かな空間がみえます。(友遊)
☆61、仕舞の早い卸市場の夜のさまがよく感じられる。(青子)
☆61、昼の賑やかさと対照的な卸市場の夜。虫時雨が利いている。(柊)
☆61、「照明灯」で却って暗さが出ている。がらんとした空間の広さも。(泰二)
☆62、王のありようを秋風が象徴している。(奴)
☆62、黄金のファラオ像、エジプトは、秋に合う。印象的な光景。(うーむ)
☆62、詩的ロマンを感じる。とりあわせもいい。色彩的でもある。(風花)
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<世話人の一言>
 題の一つ、「色なき風」ですが、最近使われ始めたものです。歳時記の「秋風」に傍題として「素風」が載っています。これを和風に言い表したものです。五行説では四季に色が割り当てられています。
青春・朱夏・白秋・玄冬(「玄」は黒)。この白を無色と捉えたのが「素風」です。だから、「秋風」=「素風」=「色なき風」なので、実際に色が無いわけではないのですが、こういう言葉を使うからにはやはり「色なき」の部分のイメージが活きるように使ってほしいものです。「玉堂の画室色なき風とほる・清水衣子」

taiji-m * ブログ句会 * 17:04 * comments(0) * trackbacks(0)

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