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第三回合同ブログ句会・選句と評


 写真は「デージーにとまった天道虫」。3月27日。気温は玄関で8度と低いけれど、やはり春。青蜥蜴や蜂も見かけました。

<第三回合同ブログ句会・選句と評>
 選は☆で示しました。△は佳作、▽は意見、?は疑問です。
<>は作者、( )は評者です。
 ※今回の句会作品、選、評について、感想・質問などお寄せください。

<選句と評>
<たみこ>
1鯉ゆらゆらかき混ぜている春の水
2蛇穴を出づるを今日の幸とせり
3はけ下を巡って続く春の水
☆1、ゆらゆらとひれを動かしている鯉が春らしい。(狛犬)
☆1、上五がいかにも春の水らしいと思いました。(青子)
☆1、動いている様を「かき混ぜて」とみたのが面白い。長閑な感じがいい。(友遊)

<青子>
4春水や隠れしものの泥けぶり
5春の水水車の腕くぐりゆく
6蛍雪もすぎ戸も知らず卒業す
☆4、足音に驚いてさっと逃げた生き物。「隠れしもの」に優しさが。(たみこ)
☆4、春水の光や、あたたかさに動き出した命を感じた。(柊)
☆4、「泥けぶり」だけで、生き生きといのちを表現しているのがいい。(うらら)
☆5、水車の腕(かいな)と詠んだ所が素晴らしいと思った。(早春賦)

<友遊>
7にきび顔をさなき顔も卒業す
8蛇穴を出て水の音風の音
9蛇穴を出てシャガールの絵のなかへ
☆7、高校生でしょうか、にきび、をさな顔も嬉しそう。(杏)
☆7、思春期の卒業生。上五中七の具体性で選んだ。(柊)
☆8、水と風の音で蛇の触れた世界を簡潔に表現。しんとした感じがする。(うらら)
☆8、類想的ではあるが、「蛇穴を出づ」の感覚を捉えている。(泰二)
☆9、シャガールを頂戴しました。(土曜日)
☆9、夢から覚めて、又夢の中へ。水の香りのする絵。(うーむ)
☆9、想像の飛躍が楽しい。蛇はシャガールの絵に所を得たかも。(うらら)
☆9、発想の面白さ。(確かにシャガールの絵にこんな感じの蛇がいた。)(泰二)
△9、アダムとイブのそばの蛇を持ち出して面白いと思いました。

<小波>
10土のなき校庭に倦み卒業す
11春の水絵馬の哀歓均しけり
12穴出でし蛇は己の影を這ふ
☆12、蛇の動きが見える様で観察力に感服しました。(白い鴉)
☆12、「己の影を這ふ」が気に入りました。(青子)
☆12、己の影を這ふのフレーズに好感。見てみたいです、ぬめりが見える。(杏)

<八目>
13きらめきて命育む春の水
14屋上にひとり涙の卒業子
15蛇出でて大き欠伸をまづひとつ

<白い鴉>
16白山や棚田に溢る春の水
17一斉に鳩を放ちて卒業す
18蛇穴を出でし縄文遺跡かな
☆16、「棚田に溢る」より「棚田たなだに春の水」の方が景が広がるのでは?(八目)
☆16、雪解の水が棚田に溢れ白山が映る春の情景、実りの秋も約束!(早春賦)
☆16、白山からの水が棚田を潤しているのでしょうか。棚田の目覚めですね。(青子)
☆17、素直な句がいいですね。(土曜日)
☆18、古墳などから蛇が出るのはよく聞く。縄文遺跡の普遍性で選んだ。(柊)

<柊>
19鷺一羽街の春水かがやかす
20伸びし背や調べ明るき卒業歌
21蛇穴を出でたどりゆく廃線路
☆19、一羽の鷺の存在が効果的な絵画的構図を構成。(狛犬)
☆21、廃線路との取り合わせがいいです。(土曜日)
▽21、春より夏の夕方とした方が合う風景かなあと思いました。

<杏>
22赤子抱くやうに掬いし春の水
23描きながら絵筆を浸す春の水
24蛇穴を出づまわり道して墓参かな
☆22、赤子と春の水の取り合せにほのぼのとした雰囲気を感じます。(白い鴉)

<鴉の子>
25春の水躍りて下る谷の間[あい]     
26蛇穴を出でて崖草日にそよぐ
27胸高の袴で闊歩卒業子
☆26、何気ない描写に蛇の不気味さを捉えている。(うらら)
☆26、其のころの季節感が出ていると思います。(秋)
☆26、季語の感じが出ている。「蛇」→「そよぐ」は損だ。「て」も?(泰二)
△26、蛇の出るころの自然の明るさを素直に詠んでいる。(柊)

<秋>
28金釦むしりとらるる卒業子
29蛇穴を出でて日射しを明るうす
30羽ばたきて鳥かがやかす春の水
☆30、飛び立つときの水しぶきの輝きが美しい。春のよろこび。(友遊)
?30「かがやかす」のは春の水?鳥?「羽ばたける鳥輝かす」か、「羽ばたきて鳥の輝く」では?(うらら)

<早春賦>
31春の水急勾配の天主かな
32目礼に息深くして卒業子
33蛇出でて城の石垣反り返る

<土曜日>
34リハビリに精出す姑春の水
35底打ちの蛇穴を出づ兜町
36初恋も口きかぬまま卒業歌
☆36、好みではないが分かりやすい句。(狛犬)
△36、「初恋の口きかぬまま卒業す」の方が良いのでは?(柊)
?36「初恋も」の「も」は「や」がいいのでは?(うらら)

<泰二>
37春の水灯ともりそめし河原町
38蛇穴を出て草の葉のひかりかな
39はるかなる山並みの紺卒業歌
▽37:春の水より春灯だけのほうが、いいように思います。(青子)
☆38、春の明るい草原。しかし光っているのは蛇の背?草の葉?(たみこ)
☆39、白線流しの風景を思い浮かべました。(青子)
☆39、大自然と卒業の組み合わせはよく見るが、未来への思いを感じた。(柊)

<うらら>
40雲の影絶えず揺らして春の水
41大空へ象吹き上ぐる春の水
42蛇穴を出で全長のなまめけり
☆40、広々とした句です。(土曜日)
☆40、溢れる春の水に雄大な雲を映してる。景が大きいと思った。(早春賦)
☆40、雲の影と水の鏡面の流れの緩やかさも想像できる。(杏)
☆40、静けさが漂う、心やすらぐ句。(うーむ)
☆41、象のユーモラスで明るい印象、うきうきしてくる。(うーむ)
☆41、象の動作が目に浮ぶ様です。虹でも出来たら最高。(白い鴉)
☆41、本物の象というより、象の形の噴水という感じがします。(たみこ)
☆41、春のゆったりとした様子が見える。象が面白い。(友遊)
☆41、取り合わせが面白く、春ならではの水のきらめきが美しい。(秋)
☆42、生々しさがつやっぽい。視点が面白い。(友遊)

<狛犬>
43春水に飲み込まれたる蟻地獄
44苦作する見たこともなき蛇の穴
45葬式は我が卒業式と友がいう
(?43、文が長いので、下段に載せました。)

<里穂>
46人声の殖え来し堤春の水
47晩学の友垣熱く卒業歌
48蛇穴を出でて現世の風の中
☆46、「殖え来し」では無く「増え来し」ではないか?(八目)
☆46、二句一章で詠まれ春の水の辺りの情景が目に浮かびます。(秋)
☆47、晩学であればこその卒業歌であり達成感が伝わってきます。(秋)
☆47、夜学だろうか。平坦ではなかった友の人生。拍手を送りたい。(うーむ)
☆48、私も「蛇穴を出でて浮世の赤い風」を句作、しかし出句見合わす。(狛犬)

<うーむ>
49旅立ちの深き一礼卒業子
50ゆうゆうと蛇出づチェルノブイリの野
51色褪せし金の釦や卒業子
☆49、「旅立ちの」は要らないのでは?「校門に」か「校庭に」かでは?(八目)
☆49、卒業子の思いが全て出ていると思った。(早春賦)
☆50、チェルノブイリというのが意外。ああ人が居ないんだと納得。(たみこ)
☆50、「ゆうゆう」不要。蛇穴を出て見れば周の天下なり(虚子)に習え。(泰二)
△50(うらら)
☆51、「色褪せし」で経過がわかる。(八目)
☆51、釦の取れた制服、油を塗りつけた角帽などを思い出します。(白い鴉)
☆51、入学のガブガブ服から袖の短い姿まで出ている。(杏)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<疑問>(たみこ)
43:蟻地獄のあるところに水が流れてきたということでしょうか?
 蟻地獄のあるところは雨の当たらないような乾いた地面が多いのでちょっと想像しづらいです。でも、春にそういう現象がある地方があるのかな?しかし、そのようなことが起きるところに蟻地獄はそもそも巣を作らないだろう…と悩んでます。

<反省>(青子)
 蛇は大嫌いなので、今回の季語も敬遠しましたが、出句の中にいい句がたくさんあって、毛嫌いばかりもしていられないなあと反省いたしました。
taiji-m * ブログ句会 * 10:52 * comments(0) * trackbacks(0)

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