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第九回合同ブログ句会・選句

ヒメアカタテハ
 写真は「ヒメアカタテハ」。去年、隅田川の護岸の裏側で撮りました。

<第九回合同ブログ句会・選句>
 今回は出句集の発表で、私の失態もあり、御迷惑をおかけしました。私の体調の低下もありますので、これが最後の句会かもしれません。
 ※「選」は句の後ろに一選を一字で示しました。選者名の始めの一字です。
 この「選」、または句会の感想を世話人宛てにメールでお寄せください。

<出句集>

<八目>
1石庭の砂のきらめく良夜かな   白
2血脈の四代揃ふ月見かな     鴉・知・土・泰
3病床を照らせる月を離れ見る   友・狛

<白い鴉>
4棟上げ の祝ひの手締め夕月夜   土      
5灯台の光芒冴ゆる月の宿
6湧き出でし水の高鳴り月の里

<悠>
7十五夜の火の見櫓を昇りけり
8星引つ張つて中天の二十日月   季
9次々に雲の近寄る月今宵      若

<小波>
10十三夜いつもの場所に占ひ師   白・狛・冬・杏・紙
11故郷には故郷の月のありにけり  土
12月よりも大きな星を未だ見ず

<奴>
13望洋と月せりあぐる海の音
14伊那谷の闇に慣れきて月を待つ  季
15十六夜や波音高くなるばかり    紙

<季彩>
16名月や国宝と云ふ屋根の反り   友・小・悠・奴
17影までも母に似てきし良夜かな
18仏心の少しよぎりし後の月     白・杏・知

<風花>
19月の出やどこかで赤児泣いてゐる 冬・鴉・紙
20貰ひ湯や吹かれて戻る月の道   土
21窓を閉めなほ魂遊ぶ良夜かな

<冬子>
22岬より船あらはるる良夜かな   鴉・若・柊・奴
23手作りの月見団子や母は亡く   狛
24良夜かな岩肌を打つ波の音    泰
☆24、格調が高い。余分なもの、不足なものは何一つない。完璧な句。(泰二)

<土曜日>
25名月やいのちほぐして歩く道     句
26満月やわたしもすこしまろやかに   小
27初恋を女房に明かす良夜かな    青

<紙風船>
28教室の余りし母校昼の月       小・悠・う・奴
29眼裏に小さき母の背月祀る
30鉛筆の四五本削る良夜かな     は・柊

<鴉の子>
31月の出やシルエットめくビルの街
32雀さわぐびいどろいろに朝の月    季
33満月や自転車飛ばす二人連れ

<若葉>
34明月に星の光りを見失ふ         小
35カーテンを引きかねてゐる月今宵   友・知
36満月や空の藍さの暮れのこる

<泰二>
37月細し妻よ熟睡してゐるか      友・柊
38葉隠れに鳥のつぶやく良夜かな  は・冬・風
39汐入りの池に魚跳ぶ良夜かな    白・は・冬・鴉・若・柊・青・風
☆37、妻へのいたわり、そこはかとない寂寥感が季語と響きあつている。(柊)

<柊>
40今日の月歩幅小さくなりしかな   泰
41有明月車ひそかに出でゆきぬ   青
42森抜けて満月濡れてゐたりけり   は・杏

<はるか>
43フルートの少女伏目に月祀る
44風紋の砂ながれゆく月夜かな      う・風
45父祖の地を尋ねあてたる良夜かな  う 

<知足>
46記念樹に明暗想う良夜かな
47孫帰り月光だけの広き部屋
48仕事置き満月背負い我が道へ

<うーむ>
49六膳の箸のそろひし良夜かな    若・悠・紙
50月光を満たし窓辺の試験管      句・青・風・泰
51海原の月の道ゆく小舟かな      杏
☆50、ワイングラスじゃなく、試験管とは無骨で味のある。(青子)
☆51、中七の、「月の道ゆく」に感心しました。(杏)

<青子>
52三十日月山を離るや空に溶け
53月さやか湖底遺跡の長き黙
54月入れよ人魚となりて海に出む

<友遊>
55夕月夜遊ぶまもなく軒の灯に
56月の夜の互いに息をあはせをり
57月光や坂ころがりて明日をえし

<句猫>
58見渡して小さくステップ良夜かな
59白い月玉入れ競技のカゴの上
60月明り私の中を通っていく      う

<杏>
61灯を消して招き入れたる後の月   季・狛・句・奴
62石仏も歩き出したき良夜かな
63名月に山村の闇動きたる        悠

<狛犬>
64月を見て月にみられる月見かな   句
65月面に一人静かに座りたし      知
66三日月の鋭き角や眠れぬ夜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<青子さんの感想>
☆27・それは形を変えた二度目のプロポーズ。
☆39・きれいです。人魚もあらわれそう。
☆41・後朝の別れというわけでなく、早朝出勤でしょうが・・・
<風花さんの選評>
選に迷いました。「22・岬より」「51・海原の」も選に入れたかったです。
<世話人の余得>
今回は良い句が多く、選に入れたい句が他にもありました。「15・十六夜や」「16・〜屋根
の反り」「19・月の出や」「27・初恋を」「30・鉛筆の」「44・風紋の」。また「65月面に」もユニークで面白かったのですが、「月面」に季語性があるかが気になりました。

taiji-m * ブログ句会 * 18:11 * comments(0) * trackbacks(0)

第八回合同ブログ句会・選句と評

西王母
 写真は詫助(西王母)。繊細で、水切れ・寒さに弱く、莟のまま落ちてしまうことが多いです。

<第八回合同ブログ句会・選句と評>
 
選は☆で示しました。△は佳作、▽は意見、?は疑問、※は仮名・文法の誤りです。
<>は作者、( )は評者です。
 ※今回の句会作品、選、評について、感想・質問などお寄せください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※世話人の病状が進み、句会の編集が手一杯になってきました。
多分、今回で終わりと思います。10月15日、課題が出なかったら、そうだったんだなと思ってください。
 なお、あと二回、私の作品を載せます。御覧下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<選句と評>
<♭>
1秋風やまだ半袖と戯るる
2捨案山子声無き路の彼方かな
3昼の虫儚き生よ我もまた
☆2、人の居ない淋しいところの捨て案山子、なお淋しいですね。(杏)
☆3、「我もまた」はちょっと感傷的すぎるのでは?(狛犬)
☆3、昼の虫に儚さを感じていることに共感できた。(知足)
☆3、人生観に共感しました。(土曜日)

<小波>
4声掛くる相手案山子のほかはなし
5匂ひなき野辺を色なき風渡る
6鈴虫の鈴を収めて諍へり
☆4、何か突き抜けた感のある孤独。(♭)
☆4、稔り田の案山子に声を掛け乍ら見回る農夫の微笑ましい感じの句。(鴉の子)
※6、「鈴虫」。個々の虫は題意を越えています。(世話人)
☆6、「鈴を収めて」が巧み。(梓)
☆6、着眼点が新鮮。中七が別のいい方だと更によかった。(風花)

<白い鴉>
7高原の色なき風のレストラン
8踏切や案山子に太き足二本
9山荘の五右衛門風呂や虫の闇
☆7、季語が効いていると思います。(友遊)
☆7、リズムが良い。一緒に楽しみたい気分になる。(紙風船)
☆7、取り合わせがいい。無季でしょうか。(土曜日)
△7、おしゃれな句ですね。感じは捉えられていると思う。(風花)
△7、高原・レストランの彩どりが「色なき風」を活かしている。(泰二)
※「色なき風」については、欄外の「一言」を御覧下さい。(世話人)
☆8、案山子の太い足なんてえ。(土曜日)
?9、「山荘」でないほうが良いと思うが?(奴)

<八目>
10広島に遺る人翳秋の風
11子の作る脚二本ある案山子かな
12妹の持たせて貰ふ虫の籠
☆12、兄弟の景がよくみえます。兄を慕う妹の可愛らしさ。(友遊)
☆12、兄妹の力関係がよく見えてきた。(知足)
△12、良いところを詠んでいるが「虫籠」とすべきでは?(奴)
△12、内容は申し分なし。下五の「の」が取れればなぁ。(泰二)

<狛犬>
13用済みの案山子に糞するカラスかな
14虫時雨痛む歯こらえ夜具の中
15匂いせぬ秋風を嗅ぐ老いた犬
☆14、虫時雨さえ疎ましいですね。ユーモアとペーソスを感じた。(季彩)
☆15、季節の訪れは「老いた犬」にも。(♭)
☆15、秋風を嗅ぐ、なるほど。風を嗅ぐ犬いいですね。(杏)

<季彩>
16苔石や一寺を守る昼の虫
17保育児の母待つ窓や秋の風
18捨案山子でも流行の細き眉
☆16、寺の静謐な感じが出ている。(八目)
☆17、心細げな感じが秋の風に良く照合している。(八目)
☆17、共働きの母を待つ子供の表情が見える様です。(白い鴉)
☆17、日々懸命に生きている母子、「秋の風」に季の移ろいとやすらぎ。(梓)
☆17、迎えの遅い児の窓を見る眼差しが愛おしい。(小波)
☆17、一際迎えの遅い母親を待つ子供の気持ちが秋風に出ている。(若葉)

<柊>
19昼の虫象の花子は老いにけり
20灯を消して沈みゆくなり虫しぐれ
21釣人のひとりひとりへ秋の風
☆19、「昼の虫」がいいです。感謝です。(友遊)
☆19、花子に託した自分の人生感か。(奴)
☆19、ひっそりと鳴く昼の虫に老いた花子が目に浮かぶ、上手い。(紙風船)
☆19、逝く秋の寂しさが伝わってくる(若葉)
☆19、「昼の虫」がいい。不活発になった花子を暗示して、情を誘う。(風花)
☆19、季語が良い。下五の詠嘆も内容を活かしている。(泰二)
☆20、物思いか、眠りか、静まっていく心。(うーむ)
☆21、ぽつんぽつんて座っている釣り人の寡黙な背中が見える。(梓)
☆21、釣り人の後ろ姿が見えてくる。(奴)
☆21、釣果の多少に関わらず釣人の孤独な背が並ぶ。(小波)
☆21、秋の風の感じが出ている。「へ」が気になります。「の」では?(紙風船)

<鴉の子>
22夕案山子望郷の胸熱くせり
23秋風の一管に添ふ野外能
24昼の虫風の間合ひを鳴きにけり
☆23、薪能の幽玄さを感じました。(青子)
☆23、薪能は今頃がいいですね。(句猫)
☆23、季語が、下五で秋の風となれば一層よい。秋の風が一管に澄む。(柊)
▽23、「野外能」は「薪能」のほうがいいのでは?(友遊)
☆24、「昼の虫」らしさがでている。(梓)
△24。昼の虫の感じが捉えられていると思う。(風花)
△24、(友遊)

<若葉>
25法螺貝の音色に下山秋の風
26山門の灯しの高さ虫鳴けり
27学田に睨みをきかす案山子かな
☆25、秋風の中登山、月山?大峰山かな?(季彩)
☆26、寺の威厳が伝わってくるような表現だと思う。(知足)
☆26、景がみえる。「高さ」をいったことで、虫の鳴く空間が感じられる。(風花)
☆27、生徒の応援の案山子でしょう、睨みの効いた楽しい光景です。(杏)

<泰二>
28猿山の猿それぞれの秋の風
29捨てらるる案山子の大き眼かな
30湯上りの髪かはく間の虫の声
☆28、猿山は人間社会の縮図。様々な秋の表情が浮かぶ。(うーむ)
☆28、風をそれぞれに楽しんでる感じがしました。(句猫)
☆29、哀しみや諦めの宿った眼。何も映さない眼は青空を見てる。(うーむ)
△29、大きな眼が捨案山子のさびしさを訴えている。(柊)
☆30、清涼な感じのひと時。(♭)
☆30、日常のさりげない時間を楽しんでいる様子が出ている。(紙風船)

<青子>
31秋風や流鏑馬武者の色流る
32おおかたの案山子丸禿何冠る
33ざわめきも胡弓も遠く虫時雨
☆33、遠くの胡弓に響和する虫時雨、少し淋しい感じ。(季彩)

<土曜日>
34血脈を承けて生まれて秋の風
35よく見れば皆変な人野の案山子
36尋ね来て最後は一人虫の声
☆34、頑張れ政治家。(白い鴉)
△35、おもしろい。ちょっと不気味でもある。(風花)

<奴>
37らかんさま目をつぶりをり虫時雨
38伊達殿の案山子街道晴れ渡り
39噴水を遊ばせてゐる秋の風
☆37、うす暗い木下の数多の羅漢像。虫の音の盛んなさまが浮ぶ。(鴉の子)
☆37、うるさいと思っているのでしょうか?聞入っているのでしょうか?(句猫)
☆38、62万石の仙台平野。一面の稔田に並ぶ案山子。豊かな気分の景。(鴉の子)
☆38、秋晴れの下街道に立つ案山子コンクールか?楽しそう。(白い鴉)
☆38、伊達領で行われる案山子祭の景でしょうか。下五が気持ちがいい。(若葉)
☆38、細かいことを言わず、明るく言い放ったのが内容と合致している。(泰二)
☆39、涼しさを演出する必要がなくなった噴水への秋風の慰労か。(狛犬)
☆39、夏から秋へ公園の主役交代。遊ばせてに皮肉な面白さ。(小波)
☆39、「遊ばせている」が良い。(八目)
△39、「遊ばせてゐる」が良かったです。(季彩)

<知足>
40秋風や散歩道にも個性出る
41捨案山子定年思う人もあり
42座禅組み風呂に浸かれば虫時雨
△41、捨案山子と定年の取り合わせが良い。(白い鴉)

<風花>
43ダンボールの家や色なき風とほる
44鴉ども髭の案山子をつつきけり
45ごみ捨てに出てたたずめり虫の闇
☆44、鴉には、髭の威厳も通じない。俳諧の面白さを感じた。(柊)
☆45、真夜中の最後の仕事に心の和むひと時。(白い鴉)
☆45、どんなストレスを抱えてか。「佇む・虫の闇」に心の暗さが。(泰二)

<うーむ>
46秋風やそっとなまえを呼んでみる
47戦闘機飛びたてばまた虫時雨
48おひとよし案山子の肩の雀かな
☆46、相手について、いろいろ想像した。(♭)
☆46、カナシイです。(土曜日)
☆47、飛行機の音で聞こえなかった虫の声が聞こえてくる状況が浮かぶ。(狛犬)
☆47、基地近く、あるいは戦中の記憶か。平和への願いを感じました。(青子)

<杏>
49秋風に腰の工具の音のして
50泣いている迷い子の手に虫の籠
51短くも晴れ間はれまの虫時雨
☆49、仕事の場が詠まれていて、好感。(青子)
△49、金属の音が秋風に、キラリと光る工具が秋に相応しい。(うーむ)
△49、秋風と工具の音の取り合わせは新鮮。どこかに切れが欲しい。(泰二)
?49、「秋風に」を「秋風や」として、切ったらどうでしょうか?(若葉)

<紙風船>
52方丈の板の艶やか秋の風
53睡る子のこぶしふるへて虫時雨
54虫の音のなじむ交番更けにけり
☆53、虫の声以外に音がない静かな空気が想像できた。(知足)
☆53、やっと眠ったのに...実感です。(季彩)
☆54、事件の無い土地柄、虫の音を聞く余裕も。「なじむ」がいい。(小波)
☆54、ぽつりと建っている交番の夜更 。虫の音が尤もふさわしい。(鴉の子)
☆54、虫の音の定着した交番の静けさが伝わってくる。(若葉)
△54、目立たない町の目立たない交番。平穏・温くもり・安らぎ。(泰二)
▽54、虫の「音」ではなく「声」ではないでしょうか?(友遊)

<梓>
55神の田の白づくめなる案山子かな
56秋風や我がこといつも後回し
57月出でし縁に虫籠だしにけり
☆55、神に対する雰囲気がでている。(奴)
☆55、神聖なお米ですね。(句猫)
☆55、中七が神の田の厳かさを表現。完成度の高い句。(柊)
△56、ちょっと恨みがましいが、共感大。主婦の宿命。(うーむ)
△56、主婦の実感。秋風に一抹のさびしさを感じる。「わが」では?(柊)
☆57、月に虫を鳴かせる風情が良い。ただ、「出でし」は「出し」では?(八目)
※57、「出でし」は「いで+し」だから「で」は必要。「出し」だと「でし」。(世話人)

<友遊>
58かき上げて見せる横顔秋の風
59美容室出でて色なき風の音
60秋風やバッグを肩にかけなおし
☆60、冷たい秋風を受けて身を引き締める動作の一つか。(狛犬)
☆60、風をふと感じ肩のバックをしっかり掛け直すとは、見事。(杏)

<句猫>
61虫時雨卸市場の照明灯
62秋風や異国に渡るファラオ像
63案山子たつコーディネートに靴はなし
☆61、昼間の喧騒とは違う夜の静かな空間がみえます。(友遊)
☆61、仕舞の早い卸市場の夜のさまがよく感じられる。(青子)
☆61、昼の賑やかさと対照的な卸市場の夜。虫時雨が利いている。(柊)
☆61、「照明灯」で却って暗さが出ている。がらんとした空間の広さも。(泰二)
☆62、王のありようを秋風が象徴している。(奴)
☆62、黄金のファラオ像、エジプトは、秋に合う。印象的な光景。(うーむ)
☆62、詩的ロマンを感じる。とりあわせもいい。色彩的でもある。(風花)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<世話人の一言>
 題の一つ、「色なき風」ですが、最近使われ始めたものです。歳時記の「秋風」に傍題として「素風」が載っています。これを和風に言い表したものです。五行説では四季に色が割り当てられています。
青春・朱夏・白秋・玄冬(「玄」は黒)。この白を無色と捉えたのが「素風」です。だから、「秋風」=「素風」=「色なき風」なので、実際に色が無いわけではないのですが、こういう言葉を使うからにはやはり「色なき」の部分のイメージが活きるように使ってほしいものです。「玉堂の画室色なき風とほる・清水衣子」

taiji-m * ブログ句会 * 17:04 * comments(0) * trackbacks(0)

第八回合同ブログ句会・出句集

梅もどき
 写真は梅もどきの実。真っ赤に熟すと美しいのですが、直ぐ、ひよどりが啄みにきます。

<第八回合同ブログ句会・出句集>
 
下の作品の中から良いと思う句を4句選んで句ごとに感想・批評を30字以内で添え、その番号・評を泰二宛のメールでお送りください。(選句が4句を越える時は、佳作としてください。

 それとは別に、問題句に対するご意見などもお寄せください。
 ☆選句期限 9月25日。
 ◎全ての選句・評をまとめ、このブログに発表します。作者名(ブログ上の仮名)も添えます
。感想・批評も評者名(同前)を添えて全て発表します。

<出句集>

1秋風やまだ半袖と戯るる
2捨案山子声無き路の彼方かな
3昼の虫儚き生よ我もまた
4声掛くる相手案山子のほかはなし
5匂ひなき野辺を色なき風渡る
6鈴虫の鈴を収めて諍へり
7高原の色なき風のレストラン
8踏切や案山子に太き足二本
9山荘の五右衛門風呂や虫の闇
10広島に遺る人翳秋の風
11子の作る脚二本ある案山子かな
12妹の持たせて貰ふ虫の籠
13用済みの案山子に糞するカラスかな
14虫時雨痛む歯こらえ夜具の中
15匂いせぬ秋風を嗅ぐ老いた犬
16苔石や一寺を守る昼の虫
17保育児の母待つ窓や秋の風
18捨案山子でも流行の細き眉
19昼の虫象の花子は老いにけり
20灯を消して沈みゆくなり虫しぐれ
21釣人のひとりひとりへ秋の風
22夕案山子望郷の胸熱くせり
23秋風の一管に添ふ野外能
24昼の虫風の間合ひを鳴きにけり
25法螺貝の音色に下山秋の風
26山門の灯しの高さ虫鳴けり
27学田に睨みをきかす案山子かな
28猿山の猿それぞれの秋の風
29捨てらるる案山子の大き眼かな
30湯上りの髪かはく間の虫の声
31秋風や流鏑馬武者の色流る
32おおかたの案山子丸禿何冠る
33ざわめきも胡弓も遠く虫時雨
34血脈を承けて生まれて秋の風
35よく見れば皆変な人野の案山子
36尋ね来て最後は一人虫の声
37らかんさま目をつぶりをり虫時雨
38伊達殿の案山子街道晴れ渡り
39噴水を遊ばせてゐる秋の風
40秋風や散歩道にも個性出る
41捨案山子定年思う人もあり
42座禅組み風呂に浸かれば虫時雨
43ダンボールの家や色なき風とほる
44鴉ども髭の案山子をつつきけり
45ごみ捨てに出てたたずめり虫の闇
46秋風やそっとなまえを呼んでみる
47戦闘機飛びたてばまた虫時雨
48おひとよし案山子の肩の雀かな
49秋風に腰の工具の音のして
50泣いている迷い子の手に虫の籠
51短くも晴れ間はれまの虫時雨
52方丈の板の艶やか秋の風
53睡る子のこぶしふるへて虫時雨
54虫の音のなじむ交番更けにけり
55神の田の白づくめなる案山子かな
56秋風や我がこといつも後回し
57月出でし縁に虫籠だしにけり
58かき上げて見せる横顔秋の風
59美容室出でて色なき風の音
60秋風やバッグを肩にかけなおし
61虫時雨卸市場の照明灯
62秋風や異国に渡るファラオ像
63案山子たつコーディネートに靴はなし

taiji-m * ブログ句会 * 22:46 * comments(0) * trackbacks(0)

第八回合同ブログ句会・出題

鶏頭
 写真は庭の「鶏頭」。昔の鶏頭は、もっと丈高く荒々しいものでした。この頃のは、可愛くて、これでは、「鶏頭の十四五本もありぬべし。子規」とは詠めないですね。

<第八回合同ブログ句会・出題>
 
皆が作者で、皆が選者の句会です。
 どなたでも参加自由です。フリーの方も御参加ください。
<出題>
 「秋風・素風・色なき風」
 「案山子・捨案山子」
 「虫・昼の虫・虫時雨・虫籠(傍題可)」
 (一つの題だけで三句詠んでもかまいません。)
<出句>
 三句(二句・一句でもけっこうです。)
<締切>
 9月20日・24時
<送信>
 泰二のメールアドレスに送信してください。
 (ご存じのない方は、下の「comments」で送信してください。その際、必ずアドレスを添えてください。)
<出句集>
 皆さんの出句を、このブログに無記名・番号付きで並べて発表します。
 早ければ21日、遅くとも22日には発表の予定です。
 「選句と評」の締切は25日のつもりです。
taiji-m * ブログ句会 * 14:26 * comments(1) * trackbacks(0)

第七回合同ブログ句会・選句と評

るりたまあざみ
 写真は真上から見た「ルリタマアザミ・(瑠璃珠薊)」。このブログで一度紹介したことがあります。毎年、花が小さくなって、大分貧弱になりました。

<第七回合同ブログ句会・選句と評>
 選は☆で示しました。△は佳作、▽は意見、?は疑問、※は仮名・文法の誤りです。
<>は作者、( )は評者です。
 ※今回の句会作品、選、評について、感想・質問などお寄せくだ
さい。

<選句と評>
<小波>
1団栗のことばころがる掌
2形なきものは壊れず秋灯
3秋立つやかすかに見ゆる風のいろ
☆1、一つ一つの団栗、それぞれの言葉が聞こえる。(泰二)
☆1、団栗の言葉に耳を傾ける作者。誌的想像をかきたてられる。(風花)
△1、(友遊)
△2、(友遊)
☆3、色のない風に色を付けたところが面白い。(狛犬)
☆3、季節の変化を風の色で表現しているのに感心した。(知足)
☆3、古今和歌の本歌取りでしょうか。端正な句です。(土曜日)

<白い鴉>
4秋立つや影を重ねし船溜り
5陶製の釦いろいろ秋ともし
6どんぐりや硬貨を洗ふ水の音
☆4、季節の移ろいが見える。(紙風船)
☆4、影から、船溜りの水の色も連想できました。(青子)
△4、整った句で誌的情緒がある。既に詠われているような気がする。(風花)
△4、(奴)
☆5、陶のぬくさと秋灯がひびきあう。色彩的。(風花)
☆5、陶のもつぬくもりと手製のおもしろさが秋ともしにぴつたりです。(柊)
☆6、鎌倉の銭洗い弁天か、山奥の静かさが出ている。(奴)

<♭>
7秋立ちて最小限の人となる
8秋灯に過ぎ去りし日々影光
9団栗の各々の顔我を見し

<八目>
10行く足のはこびの遅き今朝の秋
11一人にはひとりのくらし秋灯
12団栗や昔はどこも子沢山
☆11、「ひとり」が日々背負ってゆく「くらし」の重さよ。(♭)
☆11、慎ましいが平穏な暮らしがうかがえる。(梓)
☆11、上五中七、どこかにありそうなフレーズですが、秋の気分です。(土曜日)
☆11、類句がありそうだけど秋灯がよく合っている。(紙風船)
☆12、素直な連想を頂戴しました。(土曜日)
☆12、(鴉の子)
☆12、野放図に転がる団栗を見ての感慨の一句で面白い。(若葉)
△12、「どんぐり」と「子供」は一寸つきすぎか?(奴)

<狛犬>
13秋の灯や亡き母見たり暗がりに
14秋の灯や財布の底の銭数え
15孫等去り団栗一つ残りけり

<泰二>
16立秋や音立てて噛む香の物
17どんぐりで終る団栗ばかりかな
18秋灯星のごとくにはるかなる
☆16、食卓にやすらぎ、日常のひとこまを捉えて好きな句。(梓)
☆16、新米に香の物!秋だなぁ〜と感じるひと時。(白い鴉)
☆16、空気も澄んでこりこりと音のする香の物が美味しそう。(杏)
☆16、秋めいた空気の中、香の物をかむ音の歯切れよさが伝わってくる。(里穂)
☆16、音が響いて静けさを感じます。(句猫)
☆16、立秋らしさを音で表現。おいしそうですね。(柊)
☆16、(鴉の子)
△16、「噛む」がなければ、申し分なし。(奴)
☆17、発想にこころを惹かれた。味わい深い句。(梓)
☆17、悲しいのだが笑ってしまう、そんな表情が浮かぶ句。(うーむ)

<季彩>
19今朝秋の厨に出羽の祈祷札
20これからが一人の時間秋ともし
21山の子に山の遊び場櫟の実
☆19、祈祷札と今朝秋のイメージが良い。(八目)
☆19、夏に詣でて戴いてきたものか。お札の白さが、秋を象徴している。(奴)
☆20、秋の夜長自分の時間を大切にしたい気持ちよく分かる(狛犬)
☆20、母・妻・嫁・パート・奥さん。役割から解放される自分の時間。(泰二)
☆21、自然の中でのびのび育つ子供の情景、「山の遊び場」が効いている。(梓)
☆21、作句に無理が無い。(八目)
☆21、(鴉の子)

<友遊>
22秋立つや朝の散歩の距離のばす
23秋たちてまた明日ねと別れたる
24秋立ちて潮風乾いてきたりけり
☆22、感じるだけではなく、具体的に反映させる秋。(♭)

<土曜日>
25どんぐりやいくつになっても虎フアン
26秋灯下買ふても読まぬ哲学書
27縁ひとつ切れて歳寄る今朝の秋
☆25、虎ファンは永遠に不動、不滅です!!(季彩)
※26、「買ふて」は誤り。正しくは「買うて」。(世話役)
△26、買っても積んだままの本は面白いが、「哲学書」はどうか?(奴)
☆27、「縁」を結び合い、「歳」を重ねてきた人だけが語れること。(♭)

<柊>
28塀に寝る猫そよぎをり今朝の秋
29一冊の本とラジオや秋ともし
30秋灯や戻りし家に音あらず
☆29、秋の夜長の雰囲気が伝わってくる。(若葉)
☆29、ゆったりと過ごす秋の夕べでしょうか。(句猫)
△29、季語とつき過ぎの感じがしますが。(季彩)
△29、秋ともしにぴったりの道具立て。ぴったり過ぎがマイナスにも。(泰二)
☆30、誰もいない淋しさが、自然に伝わってくるようだ。(知足)

<風花>
31秋立つや漂うてゐる蔓の先
32人を待つナイフとフォーク秋灯
33大どんぐり一つ呉れたる別れかな
☆31、風に吹かれて揺れている蔓の先。何故か侘しさを感じます。(白い鴉)
☆31、涼しい秋になり蔓も元気に触手を伸ばしている様子が見える。(杏)
☆31、蔓の先が漂うとなんで秋立つのかわからないが立秋だからだらう。(八目)
☆31、秋の始まりを空気の軽さに感じる繊細な句。下5句秀逸。(うーむ)
☆31、秋立つ頃の植物の特性が出てる。(里穂)
△31、よく見る風景ですが、中七が秋の淋しさを捉えています。(柊)
△31、「秋めくや」だったら☆。「立秋」は繊細さの他に潔さも含む。(泰二)
☆32、照明は絶対黄色。誰かに待たれること、待つことの幸せ。(うーむ)
☆32、中七の金属の質感が季語と合う。スマートな句。(柊)
☆33、童話を読むような物語の展開を感じる。(里穂)

<奴>
34立秋の月を掲げし森の梢
35クラス会果て秋の灯に帰りつく
36どんぐりの水面に落ちしこだまかな
☆35、クラス会の余韻と、秋灯のとりあわせに共感しました。(青子)

<杏>
37水底のごとき法堂秋灯
38立秋の僧連れてくる山の風
39秋立つや地球も少し傾けり
☆37、龍の睨む禅寺の法堂の静けさが秋灯しでほっとする様。(季彩)
☆37、法堂の静けさが良く出ている。嘗て対馬で、同様な景に出会った。(奴)
☆37、比喩に惹かれた。澄んだ静けさが遺憾なく表現されている。(風花)
☆37、上五が全体の雰囲気を良く出している。(泰二)
☆37、水底というたとえがすばらしい。(青子)
☆39、壮大な着眼点に惹かれた。(♭)
☆39、そんな気がしてきました。面白いです。(友遊)

<里穂>
40秋めくや川風とどく美術館
41筆跡に父との逢瀬秋灯下
42ふるさとや団栗の降る父母の墓
☆40、玉堂美術館でしょうか。景がみえます。涼しげです。(友遊)
☆42、自然に恵まれた土地の情景が浮かんできた。(知足)

<紙風船>
43小流れの石の不揃ひ秋立ちぬ
44秋ともし円周率の限りなく
45団栗や佳境に入りし村歌舞伎
☆43、ありふれた小流れに注ぐ視線。その水に立秋を感じる感性に共感。(風花)
☆44、円周率の数値が最近更新された 取り合わせが斬新な句である。(若葉)
☆44、簡潔な中にある宇宙の永遠の不思議。俳句ならではの表現。(うーむ)
☆45、村民の動きが見える様です。村芝居では如何。(白い鴉)
☆45、観てみたいです。中七が決まっています。(土曜日)
☆45、山々に囲まれた村。素朴な伝統を守る村の人々。季語の斡旋も良い。(奴)

<若葉>
46今朝の秋風にねばりの失せにけり
47千号に載す千句目の句秋灯
48とば口は踏み固めらる檪の実
☆46、風のねばりという表現が新鮮(狛犬)
☆46、秋風のさらりとしている気配が出て嬉しい。(杏)
☆46、(鴉の子)

<悠>
49立秋や二声のあと飛び立ちぬ
50山の水一杓掬ひ秋立ちぬ
51秋立つや二つ三つと星増ゆる
☆50、爽やかな感じが良く出ている。(紙風船)
☆50、夏とは違う匂いや冷たさに秋を感じられたのでしょうか。(句猫)

<青子>
52秋立ちてマリンブルーのシャツ仕舞ひけり
53茶葉ひらく刻(とき)数へをり秋立ちぬ
54袴脱ぎ檪樫の実無礼講
△52、字あまりにしてまで「けり」がいるのか?「シャツ仕舞ふ」では?(奴)
☆54、独創的な発想で、楽しい句です。(柊)

<句猫>
55秋立つや金星に後をつけられり
56秋灯し田舎道をひた走る
57団栗が名刺代わりや山の神
※55、「られり」は誤り。正しくは「らるる」。(世話役)
☆55、金星に後をつけられるという表現がおもしろい。(季彩)
☆56、暗い田舎道を、ひた走るがいい。暖かさと寂しさ。(友遊)
☆57、団栗が良く効いている。(白い鴉)
☆57、団栗が山の神の石碑に落ちていて名刺代わりとはユーモラスですね。(杏)

<知足>
58災害と戦禍も語り秋に入る
59秋灯や音せぬ碁盤長考す
60団栗や孫と数えて俄塾
☆59、何十手先まで読んでいるのかな?(季彩)
☆59、秋の夜の静かな感じがいい。(里穂)

<うーむ>
61秋立つや君は口癖だけ残し
62秋灯下こころしずめるために編む
63ねんねこの手より団栗ころがりぬ
☆61、今は傍にいない方の口癖を思出して懐かしむことってありますね。(句猫)
☆62、何かに集中すると心が静まる、特に秋の夜は(狛犬)
☆62、女にはそういうときがあります。同感。(友遊)
▽63、季重ね。上五を工夫すると楽しい句です。(白い鴉)

<梓>
64発掘の竪穴住居くぬぎの実
65秋立つや風の下りくる屋敷林
66秋灯や本にはさみし子の便り
☆64、堅穴住居とくぬぎの実がマッチしていると思う。(若葉)
☆64、土器時代の、豊な生活が思い浮かんだ。(青子)
☆66、手元に置いておきたい心情。(八目)
☆66、偶然見つけて、感慨に耽っている感じが良く出ている。(知足)
☆66、身近に置いてさりげない親子の距離感が出ている。(紙風船)
☆66、本に挟んであった便りを秋灯の下で開く感じが出ている。(泰二)

taiji-m * ブログ句会 * 15:28 * comments(0) * trackbacks(0)

第七回合同ブログ句会・出句集

白桔梗
 写真は庭の「白桔梗」。前回の莟も開くとこんな具合です。

<第七回合同ブログ句会・出句集>
 下の作品の中から良いと思う句を4句選んで句ごとに感想・批評を30字以内で添え、その番号・評を泰二宛のメールでお送りください。(選句が4句を越える時は、佳作としてください。)
 それとは別に、問題句に対するご意見などもお寄せください。
 ☆選句期限 8月25日。
 ◎全ての選句・評をまとめ、このブログに発表します。作者名(ブログ上の仮名)も添えます。感想・批評も評者名(同前)を添えて全て発表します。

<出句集>
1団栗のことばころがる掌
2形なきものは壊れず秋灯
3秋立つやかすかに見ゆる風のいろ
4秋立つや影を重ねし船溜り
5陶製の釦いろいろ秋ともし
6どんぐりや硬貨を洗ふ水の音
7秋立ちて最小限の人となる
8秋灯に過ぎ去りし日々影光
9団栗の各々の顔我を見し
10行く足のはこびの遅き今朝の秋
11一人にはひとりのくらし秋灯
12団栗や昔はどこも子沢山
13秋の灯や亡き母見たり暗がりに
14秋の灯や財布の底の銭数え
15孫等去り団栗一つ残りけり
16立秋や音立てて噛む香の物
17どんぐりで終る団栗ばかりかな
18秋灯星のごとくにはるかなる
19今朝秋の厨に出羽の祈祷札
20これからが一人の時間秋ともし
21山の子に山の遊び場櫟の実
22秋立つや朝の散歩の距離のばす
23秋たちてまた明日ねと別れたる
24秋立ちて潮風乾いてきたりけり
25どんぐりやいくつになっても虎フアン
26秋灯下買ふても読まぬ哲学書
27縁ひとつ切れて歳寄る今朝の秋
28塀に寝る猫そよぎをり今朝の秋
29一冊の本とラジオや秋ともし
30秋灯や戻りし家に音あらず
31秋立つや漂うてゐる蔓の先
32人を待つナイフとフォーク秋灯
33大どんぐり一つ呉れたる別れかな
34立秋の月を掲げし森の梢
35クラス会果て秋の灯に帰りつく
36どんぐりの水面に落ちしこだまかな
37水底のごとき法堂秋灯
38立秋の僧連れてくる山の風
39秋立つや地球も少し傾けり
40秋めくや川風とどく美術館
41筆跡に父との逢瀬秋灯下
42ふるさとや団栗の降る父母の墓
43小流れの石の不揃ひ秋立ちぬ
44秋ともし円周率の限りなく
45団栗や佳境に入りし村歌舞伎
46今朝の秋風にねばりの失せにけり
47千号に載す千句目の句秋灯
48とば口は踏み固めらる檪の実
49立秋や二声のあと飛び立ちぬ
50山の水一杓掬ひ秋立ちぬ
51秋立つや二つ三つと星増ゆる
52秋立ちてマリンブルーのシャツ仕舞ひけり
53茶葉ひらく刻(とき)数へをり秋立ちぬ
54袴脱ぎ檪樫の実無礼講
55秋立つや金星に後をつけられり
56秋灯し田舎道をひた走る
57団栗が名刺代わりや山の神
58災害と戦禍も語り秋に入る
59秋灯や音せぬ碁盤長考す
60団栗や孫と数えて俄塾
61秋立つや君は口癖だけ残し
62秋灯下こころしずめるために編む
63ねんねこの手より団栗ころがりぬ
64発掘の竪穴住居くぬぎの実
65秋立つや風の下りくる屋敷林
66秋灯や本にはさみし子の便り

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第七回合同ブログ句会・出題

白桔梗・莟
 写真は「白桔梗のつぼみ」です。良く見ると、中央が開きかけています。

<第七回合同ブログ句会・出題>
 
皆が作者で、皆が選者の句会です。
 どなたでも参加自由です。フリーの方も御参加ください。
<出題>
 「立秋・秋立つ。傍題、可。」
 「秋灯・秋ともし」
 「団栗・檪の実」
 (一つの題だけで三句詠んでもかまいません。)
<出句>
 三句(二句・一句でもけっこうです。)
<締切>
 8月20日・24時
<送信>
 泰二のメールアドレスに送信してください。
 (ご存じのない方は、下の「comments」で送信してください。その際、必ずアドレスを添えてください。)
<出句集>
 皆さんの出句を、このブログに無記名・番号付きで並べて発表します。
 早ければ21日、遅くとも22日には発表の予定です。
 「選句と評」の締切は25日のつもりです。

taiji-m * ブログ句会 * 12:08 * comments(0) * trackbacks(0)

第六回合同ブログ句会・選句と評

薄緑のグラジオラス
 写真は、庭の「薄緑色のグラジオラス」。最近はこんな色のも出ているのですね。

<第六回合同ブログ句会・選句と評>
 選は☆で示しました。△は佳作、▽は意見、?は疑問、※は仮名の誤りです。
<>は作者、( )は評者です。
 ※今回の句会作品、選、評について、感想・質問などお寄せください。

<選句と評>
<♭>
1我が生に吹き出る汗に夏涼し
2夕端居届かぬ報せ想ふ空
3向日葵に笑はる命刻みゆく
☆3、陽気な印象が強いのに、この表現は見事だと思った。(知足)
☆3、エネルギッシュな向日葵との取り合わせ。さらりと詠んで、余情が深い。(梓)

<小波>
4端居せし昭和の母の子守唄
5向日葵にかつがれ捨てし一日かな
6切り下げて影も涼しきうなゐ髪
△4、子守唄ではなく、昭和の歌謡曲ならいただきたかった。(青子)
?5、意味がよくわかりませんでした。(うらら)

<八目>
7仲見世に裏道のある涼しさよ
8しばらくはあの世と遊ぶ夕端居
9向日葵の車窓の我を送るごと
☆7、表の喧騒と裏道の対比がいい、ほっとした涼しさ。(友遊)
☆7、明と暗の対比に涼しさを感じとった意味の深い作品。(若葉)
☆7、江戸の風情の仲見世の賑やかさ。裏道の涼しさを想像させる句。(柊)
☆7、仲見世の混雑から一歩裏道に入った涼しさは格別。実感。(里穂)
☆7、巧い!あの裏道の独特の雰囲気が出ている。(うーむ)
☆7、表通りとは打って変わって違うほっとする涼しさがある。(紙風船)
☆7、いい発見。「涼しさ」の一語で情景が見える。(うらら)
☆7、仲見世の雑踏から抜け出た涼しさ。(梓)
☆8、たそがれ時、亡き人と親しく語れそうな気がする。(狛犬)
☆8、夕間(魔)暮れにあの世と交信ですね。(句猫)
☆8、あの世が遠くはない齢。あの世には知る人も多い。(泰二)
△8、(うらら)
☆9、向日葵が太陽、車窓の我が宇宙の一齣、に感じられ魅かれた。(里穂)

<白い鴉>
10朝涼の白樺林歩きけり    
11父恋し母なほ恋し夕端居
12向日葵の迷路の中に一詩人
☆10、避暑地でのことか,朝涼が効いている。少し生。(八目)
☆10、作者も句も健康な感じが伝わる。(鴉の子)
☆10、高原の朝の涼しさ。(梓)
☆11、親の齢に近づくと父母を恋う気持ちが増す。やや甘い感じ。(友遊)
☆11、2回出てくる「恋し」で真意が強調されている。(知足)
☆12、感覚的に共鳴。季語が動かない。(小波)
△12、句帳持ってぶつぶついっている作者を想像してしまう。(青子)

<友遊>
13大鳥居くぐりて涼し風賜ふ
14向日葵や動くものなき昼下がり
15向日葵の大声あぐる合唱団
☆13、神社には大概いつも涼風が吹いているものである。(狛犬)
☆14、しんとした昼下がりの気だるさ。(八目)
☆14、暑い夏の昼下がり、向日葵が一層暑さを感じさせる。(狛犬)
☆14、盛夏の静止したかの如き情景を鮮やかに切り取った。(♭)
☆14、雄大な炎天下の景が思い浮びます。(白い鴉)
☆14、向日葵だけが勢い或る炎天下の感じに魅かれた。(里穂)
☆14、少しけだるい昼下がりをうまく捉えている。(紙風船)
☆14、風の無い昼の暑さの向日葵がよい(杏)
△14、大群の向日葵。照りつける太陽。言わないで見えてくる。(泰二)
☆15、向日葵らしさをよく捉えている感覚がよい。集団的向日葵と思う。(柊)
☆15、この向日葵にはオペラが似合うのだろうか。(知足)

<杏>
16駅弁と膝に地元紙旅涼風
17靴下に五本の指や朝涼し
18形見着てますます父似夕端居
▽16、「駅弁」と「地元紙」で旅先だと判る。「旅」はいらないのでは?(友遊)
☆17、朝涼の時に履く靴下。気持ちのよさが中七で表現されている。(柊)
☆17、発想が面白い。(紙風船)
☆17、指を包む靴下の清涼感。やがて足も靴下も疲れてくるのですが。(うらら)
☆17、面白い題材の発見。捉われない発想。「朝」は無くても・・。(泰二)
☆18、亡き人に似るせつなさと喜びが感じられる。(青子)
△18、亡夫の面影を着物姿の息子に見る。夕端居と合っている。(柊)
△18、(鴉の子)

<鴉の子>
19貸農園向日葵二本かがやけり
20端居して野球放送聴きゐたり
21「ちい散歩」言問橋の風涼し
☆20、ゆったりと寛いでいる様がよいと思った。(季彩)
☆20、端居とはこう言うこと。上手い。(紙風船)
△20、ゆったりした気儘な気分が出ている。(泰二)

<泰二>
22涼しさや跳ね橋船を通したる
23懐に通ふ風ある端居かな
24向日葵の無言の並ぶ月明り
☆22、取り合わせが素敵です、(友遊)
☆22、橋のたもとから納涼舟を眺め川風に涼んでいる景か。(白い鴉)
☆22、跳ね橋が効果的。水の香と風を感じる。(うーむ)
☆22、跳ね橋を通る船、水尾の涼しさが見えます。(杏)
△22、(うらら)
☆23、端居の原風景が見え肩の凝らない句。(小波)
☆23、懐に通う風のある端居。情景やら服装などが想像できる。(若葉)
☆23、端居の気分が何気ない表現でよく捉えられている。(うらら)
☆23、浴衣着でしょうか端居のゆったりした気分が良い(杏)
☆24、今にも何か起こりそうな幻想的な世界のひとこま。(♭)
△24、(うらら)

<若葉>
25朝涼し難なく越ゆる万歩計
26ようやくに自分の時間夕端居
27向日葵の黄の明るさの迷路かな
☆25、正しく実感です。涼しいと距離も伸びる。(季彩)
▽25、「万歩計」を「一万歩」にしてはどうでしょうか。(うらら)
※26、「ようやく」→「やうやく」(小波)
☆26、昼の忙しさから開放されて・・。(八目)
☆26、一日の終わりの満足と安らぎを感じた。(青子)
☆26、一日の仕事も済んで、何をしようかな・・・(季彩)
☆26、忙しかった主婦の一日のしめくくり。(鴉の子)

<狛犬>
28クーラーの冷気に倦みて端居かな
29嵐去り枯れ向日葵の大往生
30居酒屋の涼風送らぬ扇風機
☆28、いまどき「端居」と言えばもうこれが実感かも。逆転。(♭)
☆29、独り逝きて、なお誇り高き向日葵の立ち姿よ。(♭)
△29、枯れ向日葵は確かに無残、大往生はオーバーかな?(季彩)

<季彩>
31向日葵や全身をもて嬰の欠伸
32朝涼し散歩の距離を延ばしをり
33富士山を真向ひにして夕端居
☆31、暑さに負けない生命力を感じる。(若葉)
☆31、中七の表現がいい。季語との取り合わせもぴたり。(うらら)
△31、何故か引かれる句です。(白い鴉)
△31、よい句と思う。ただし季語とあかちゃんの力強さが合い過ぎでは?(柊)
☆33、気分いいでしょうね。贅沢な光景。(小波)
☆33、雄大な富士と向かい合っているゆったりとした情景がよい。(青子)

<土曜日>
34涼しさや御堂に古き救世菩薩
35バッハ聴く今の仕合せ夕端居
36向日葵や真向勝負日馬富士

<青子>
37旅の宿端居して聞く山の風
38指涼し菩薩仰ぎし中宮寺
39向日葵や皆既月食くるといふ
▽38、「指涼し」は良い。中七下五が説明的。「まみえたる弥勒菩薩の指涼し」では?(うら
ら)

<うらら>
40川波に映る街の灯風涼し
41含む茶の甘露のごとき端居かな
42向日葵やがんばらなくともいいのでは
☆40、隅田川辺りの景がうかぶ。(鴉の子)
△40、自然詠では、この句がすつきりしていてよいと思った。(柊)
☆41、いい夕涼みでしたね。(句猫)
☆42、特選。強い日差しを当然と受けて咲くそんな自然体の私でありたい。(鴉の子)
☆42、本当にそう思う。季語「向日葵」が合っている。(若葉)
☆42、中七下五のくだけた口語調。格調は無いが、内容と良く合っている。(泰二)

<梓>
43夕端居麓の村に灯のともり
44向日葵や子どものをらぬ家ばかり
45奥宮へ巌くぐりゆく涼しさよ
☆43、山の上の一軒家などを想像。夕暮の時間の経過が良く出ている。(白い鴉)
☆44、日本の深刻な現実。向日葵の明るさが皮肉。(小波)
☆44、14と同じ趣向だが、別のしんとした感じ。(八目)
☆44、一昔前は沢山の子供が向日葵の下で騒ぎ回っていたのに。(狛犬)
☆44、真昼のうなだれ気味の向日葵か。コントラストが皮肉。(うーむ)
☆44、田舎の風景でしょうか静かな村に向日葵が笑顔のようです。(杏)
☆45、季語「涼し」の本意を掴んでいる。崇敬の気持も出ている。(泰二)

<柊>
46夕涼の刻を惜しみて別れけり
47端居して耳遠かりし母のこと
48整列をさせられてゐる向日葵よ
☆48、確かに整列してます。させられてゐるが面白い。(季彩)

<知足>
49病知り回る青春夕端居
50向日葵や上から目線天担ぎ
51画面上一件落着風涼し

<うーむ>
52父母の星をさがせり夜涼かな
53向日葵を胸いっぱいに老女笑む
54大切な話たずさへ夕端居
☆54、表現はやや硬いがよくわかる句。どう切り出したらよいかとの迷い。(梓)

<紙風船>
55店番の猫に加はり夕端居
56塗りたての白き出窓や風涼し
57向日葵の一斉に我見てゐたり
☆55、ユーモアのある楽しい句。(柊)
☆55、猫に混ぜてもらって、心も和みますね。(句猫)
☆55、猫の主人顔が良い。「に加はり」は露骨。「と並びて」か。(泰二)
☆56、さりげない日常の情景を素直に表現している。(知足)

<里穂>
58涼しさや小さき谷を沢登り
59隣人の縁の薄く夕端居
60ひまわりや白寿の母の笑ひ声
☆59、最近は夕端居など死語になりました。寂しいですね。(友遊)
※60、「ひまわり」→「ひまはり」(小波)
☆60、下5で幸せな家庭生活を見るようです。(白い鴉)
☆60、高齢の母親の元気さ明るさ、取り巻く人の喜びが感じられる。(青子)
☆60、いつまでも、お元気で。(句猫)
☆60、53より、視覚・聴覚に訴える分強いか。(うーむ)

<句猫>
61屋根の上豆腐屋の笛端居かな
62葉の間向日葵一花覗き居る

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第六回合同ブログ句会・出句集

レモンバウム
 写真は庭の「レモンバウムの花」。ちょっと「虎の尾」に似てます。

<第六回合同ブログ句会・出句集>

 下の作品の中から良いと思う句を4句選んで句ごとに感想・批評を30字以内で添え、その番
号・評を泰二宛のメールでお送りください。(選句が4句を越える時は、佳作としてください。
 それとは別に、問題句に対するご意見などもお寄せください。
 ☆選句期限 7月25日。
 ◎全ての選句・評をまとめ、このブログに発表します。作者名(ブログ上の仮名)も添えます
。感想・批評も評者名(同前)を添えて全て発表します。
 
<出句集>
1我が生に吹き出る汗に夏涼し
2夕端居届かぬ報せ想ふ空
3向日葵に笑はる命刻みゆく
4端居せし昭和の母の子守唄
5向日葵にかつがれ捨てし一日かな
6切り下げて影も涼しきうなゐ髪
7仲見世に裏道のある涼しさよ
8しばらくはあの世と遊ぶ夕端居
9向日葵の車窓の我を送るごと
10朝涼の白樺林歩きけり    
11父恋し母なほ恋し夕端居
12向日葵の迷路の中に一詩人
13大鳥居くぐりて涼し風賜ふ
14向日葵や動くものなき昼下がり
15向日葵の大声あぐる合唱団
16駅弁と膝に地元紙旅涼風
17靴下に五本の指や朝涼し
18形見着てますます父似夕端居
19貸農園向日葵二本かがやけり
20端居して野球放送聴きゐたり
21「ちい散歩」言問橋の風涼し
22涼しさや跳ね橋船を通したる
23懐に通ふ風ある端居かな
24向日葵の無言の並ぶ月明り
25朝涼し難なく越ゆる万歩計
26ようやくに自分の時間夕端居
27向日葵の黄の明るさの迷路かな
28クーラーの冷気に倦みて端居かな
29嵐去り枯れ向日葵の大往生
30居酒屋の涼風送らぬ扇風機
31向日葵や全身をもて嬰の欠伸
32朝涼し散歩の距離を延ばしをり
33富士山を真向ひにして夕端居
34涼しさや御堂に古き救世菩薩
35バッハ聴く今の仕合せ夕端居
36向日葵や真向勝負日馬富士
37旅の宿端居して聞く山の風
38指涼し菩薩仰ぎし中宮寺
39向日葵や皆既月食くるといふ
40川波に映る街の灯風涼し
41含む茶の甘露のごとき端居かな
42向日葵やがんばらなくともいいのでは
43夕端居麓の村に灯のともり
44向日葵や子どものをらぬ家ばかり
45奥宮へ巌くぐりゆく涼しさよ
46夕涼の刻を惜しみて別れけり
47端居して耳遠かりし母のこと
48整列をさせられてゐる向日葵よ
49病知り回る青春夕端居
50向日葵や上から目線天担ぎ
51画面上一件落着風涼し
52父母の星をさがせり夜涼かな
53向日葵を胸いっぱいに老女笑む
54大切な話たずさへ夕端居
55店番の猫に加はり夕端居
56塗りたての白き出窓や風涼し
57向日葵の一斉に我見てゐたり
58涼しさや小さき谷を沢登り
59隣人の縁の薄く夕端居
60ひまわりや白寿の母の笑ひ声
61屋根の上豆腐屋の笛端居かな
62葉の間向日葵一花覗き居る

taiji-m * ブログ句会 * 11:06 * comments(0) * trackbacks(0)

第六回合同ブログ句会・出題

鬼百合
 写真は「鬼百合」。実は食べるつもりの「百合根」、うっかりしていて芽が出てしまい、仕方なく植えたら、こんなに花が咲きました。

<第六回合同ブログ句会・出題>
  皆が作者で、皆が選者の句会です。
 どなたでも参加自由です。フリーの方も御参加ください。
<出題>
 「涼し(朝涼・涼風など傍題、可。)」
 「端居・夕端居」
 「向日葵」
 (一つの題だけで三句詠んでもかまいません。)
<出句>
 三句(二句・一句でもけっこうです。)
<締切>
 7月20日・24時
<送信>
 泰二のメールアドレスに送信してください。
 (ご存じのない方は、下の「comments」で送信してください。その際、必ずアドレスを添えてください。)
<出句集>
 皆さんの出句を、このブログに無記名・番号付きで並べて発表します。
 早ければ21日、遅くとも22日には発表の予定です。
 「選句と評」の締切は25日のつもりです。

taiji-m * ブログ句会 * 15:26 * comments(0) * trackbacks(0)
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