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ご報告 (泰二の息子より)

 はじめまして、泰二の息子の まさき と申します。皆様には父が大変お世話になりありがとうございました。
−−−
こちらのブログで、皆様にはしばらくご迷惑ご不自由をかけ、無言のままで申し訳ありませんでした。急なご報告で恐縮ですが、父 松崎泰二は1月25日に肺線維症のため80歳で死去いたしました。

ご連絡が遅くなりましたが このブログは続けられなくなりました。今までおつきあいくださったこと心から厚く御礼申し上げます。

葬儀は本人の遺志により家族のみで密葬とりおこないました。四十九日の法要は下記を予定しております。

*松崎泰二 四十九日法要、納骨式
  日時  3月13日(土) 正午より
  場所  不動院 (東京都足立区千住1−2−2)

*皆様よりのご香典ご供花につきましては、遠慮させていただくよう生前父より申しつかっておりますので、誠に勝手ながらご容赦くださるようお願い申し上げます。
taiji-m * - * 00:11 * comments(30) * trackbacks(0)

世話人の繰り言

梅もどき
 写真は庭の「梅もどき」です。去年の12月に撮りました。美しかった赤い実も鳥に大分食べられています。

<ブログ句会の閉幕に当たって>
 ブログ句会は、やはり、閉幕します。
 体調が低下し、編集作業が無理になりました。
 長い間、御参加、御協力下さった皆さん、御蔭様で様々な発想、個性的表現に触れ啓発されました。楽しい句会でした。
 有難う御座います。

<世話人の繰り言>
 今までこのブログは、「俳句をつくりませんか」「俳句について語りましょう」と呼び掛けてきました。
 これからは、私の呟きを載せてゆきたいと思います。よかったら耳を傾けてください。
 今回の話題は<新年の句>です。
 息子から「年賀状を何枚買ってこようか?」と聞かれました。もう、そんな季節になったのですね。(賀状が書ける体調を維持できるかどうか、問題ですが・・・)
 そこで、一年前の句帳を広げてみました。
 「咳込まぬやうに息して去年今年」
 「一病をだましだましや初句会」
 (もうすでに体調不良でした。)
 「あらたまの横雲色をかさねたる」
 (これは、もっともらしい澄ました句だなぁ。)
 「置時計音こまやかに大旦」(「大旦」は「オオアシタ」)
とあり、これは無印、つまり捨てる句でした。
俳句にも定石があります。「大旦」のように「時」を扱った季語の場合、他に時間を言うのはマイナスです。だからこの句は捨て句と見たのでしょう。しかし、今になってみると、悪い句ではないようです。この「置時計」はこの句の中では、時計ではないのですね。作者はこれを見ていません。寝床の中で音だけ聞いているのです。そのやわらかいリズムの中に新しい年の兆しを受け取っているのです。自分の句ですが、俳句の読み方を一つ学びました。
taiji-m * - * 10:54 * comments(0) * trackbacks(0)

第九回合同ブログ句会・選句

ヒメアカタテハ
 写真は「ヒメアカタテハ」。去年、隅田川の護岸の裏側で撮りました。

<第九回合同ブログ句会・選句>
 今回は出句集の発表で、私の失態もあり、御迷惑をおかけしました。私の体調の低下もありますので、これが最後の句会かもしれません。
 ※「選」は句の後ろに一選を一字で示しました。選者名の始めの一字です。
 この「選」、または句会の感想を世話人宛てにメールでお寄せください。

<出句集>

<八目>
1石庭の砂のきらめく良夜かな   白
2血脈の四代揃ふ月見かな     鴉・知・土・泰
3病床を照らせる月を離れ見る   友・狛

<白い鴉>
4棟上げ の祝ひの手締め夕月夜   土      
5灯台の光芒冴ゆる月の宿
6湧き出でし水の高鳴り月の里

<悠>
7十五夜の火の見櫓を昇りけり
8星引つ張つて中天の二十日月   季
9次々に雲の近寄る月今宵      若

<小波>
10十三夜いつもの場所に占ひ師   白・狛・冬・杏・紙
11故郷には故郷の月のありにけり  土
12月よりも大きな星を未だ見ず

<奴>
13望洋と月せりあぐる海の音
14伊那谷の闇に慣れきて月を待つ  季
15十六夜や波音高くなるばかり    紙

<季彩>
16名月や国宝と云ふ屋根の反り   友・小・悠・奴
17影までも母に似てきし良夜かな
18仏心の少しよぎりし後の月     白・杏・知

<風花>
19月の出やどこかで赤児泣いてゐる 冬・鴉・紙
20貰ひ湯や吹かれて戻る月の道   土
21窓を閉めなほ魂遊ぶ良夜かな

<冬子>
22岬より船あらはるる良夜かな   鴉・若・柊・奴
23手作りの月見団子や母は亡く   狛
24良夜かな岩肌を打つ波の音    泰
☆24、格調が高い。余分なもの、不足なものは何一つない。完璧な句。(泰二)

<土曜日>
25名月やいのちほぐして歩く道     句
26満月やわたしもすこしまろやかに   小
27初恋を女房に明かす良夜かな    青

<紙風船>
28教室の余りし母校昼の月       小・悠・う・奴
29眼裏に小さき母の背月祀る
30鉛筆の四五本削る良夜かな     は・柊

<鴉の子>
31月の出やシルエットめくビルの街
32雀さわぐびいどろいろに朝の月    季
33満月や自転車飛ばす二人連れ

<若葉>
34明月に星の光りを見失ふ         小
35カーテンを引きかねてゐる月今宵   友・知
36満月や空の藍さの暮れのこる

<泰二>
37月細し妻よ熟睡してゐるか      友・柊
38葉隠れに鳥のつぶやく良夜かな  は・冬・風
39汐入りの池に魚跳ぶ良夜かな    白・は・冬・鴉・若・柊・青・風
☆37、妻へのいたわり、そこはかとない寂寥感が季語と響きあつている。(柊)

<柊>
40今日の月歩幅小さくなりしかな   泰
41有明月車ひそかに出でゆきぬ   青
42森抜けて満月濡れてゐたりけり   は・杏

<はるか>
43フルートの少女伏目に月祀る
44風紋の砂ながれゆく月夜かな      う・風
45父祖の地を尋ねあてたる良夜かな  う 

<知足>
46記念樹に明暗想う良夜かな
47孫帰り月光だけの広き部屋
48仕事置き満月背負い我が道へ

<うーむ>
49六膳の箸のそろひし良夜かな    若・悠・紙
50月光を満たし窓辺の試験管      句・青・風・泰
51海原の月の道ゆく小舟かな      杏
☆50、ワイングラスじゃなく、試験管とは無骨で味のある。(青子)
☆51、中七の、「月の道ゆく」に感心しました。(杏)

<青子>
52三十日月山を離るや空に溶け
53月さやか湖底遺跡の長き黙
54月入れよ人魚となりて海に出む

<友遊>
55夕月夜遊ぶまもなく軒の灯に
56月の夜の互いに息をあはせをり
57月光や坂ころがりて明日をえし

<句猫>
58見渡して小さくステップ良夜かな
59白い月玉入れ競技のカゴの上
60月明り私の中を通っていく      う

<杏>
61灯を消して招き入れたる後の月   季・狛・句・奴
62石仏も歩き出したき良夜かな
63名月に山村の闇動きたる        悠

<狛犬>
64月を見て月にみられる月見かな   句
65月面に一人静かに座りたし      知
66三日月の鋭き角や眠れぬ夜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<青子さんの感想>
☆27・それは形を変えた二度目のプロポーズ。
☆39・きれいです。人魚もあらわれそう。
☆41・後朝の別れというわけでなく、早朝出勤でしょうが・・・
<風花さんの選評>
選に迷いました。「22・岬より」「51・海原の」も選に入れたかったです。
<世話人の余得>
今回は良い句が多く、選に入れたい句が他にもありました。「15・十六夜や」「16・〜屋根
の反り」「19・月の出や」「27・初恋を」「30・鉛筆の」「44・風紋の」。また「65月面に」もユニークで面白かったのですが、「月面」に季語性があるかが気になりました。

taiji-m * ブログ句会 * 18:11 * comments(0) * trackbacks(0)

第九回合同ブログ句会・出句集

美男葛
 写真は庭の美男葛。無粋なアルミフェンスが映っちゃってて済みません。

<第九回合同ブログ句会・出句集>
※今回は私の負担を減らすため、簡略な選句にします。
 下の作品の中から良いと思う句を4句選んで、その番号を泰二宛のメールでお送りください。
 評を書きたい句がある時は40字以内でお書きください。(ただし、一句だけにしてください。) 

  ☆選句期限 10月25日。
 ◎今までと違って、得点のみ発表します
。(「評」は欄外に。)

<出句集>
1石庭の砂のきらめく良夜かな
2血脈の四代揃ふ月見かな
3病床を照らせる月を離れ見る
4棟上げ の祝ひの手締め夕月夜      
5灯台の光芒冴ゆる月の宿
6湧き出でし水の高鳴り月の里
7十五夜の火の見櫓を昇りけり
8星引つ張つて中天の二十日月
9次々に雲の近寄る月今宵
10十三夜いつもの場所に占ひ師
11故郷には故郷の月のありにけり
12月よりも大きな星を未だ見ず
13望洋と月せりあぐる海の音
14伊那谷の闇に慣れきて月を待つ
15十六夜や波音高くなるばかり
16名月や国宝と云ふ屋根の反り
17影までも母に似てきし良夜かな
18仏心の少しよぎりし後の月
19月の出やどこかで赤児泣いてゐる
20貰ひ湯や吹かれて戻る月の道
21窓を閉めなほ魂遊ぶ良夜かな
22岬より船あらはるる良夜かな
23手作りの月見団子や母は亡く
24良夜かな岩肌を打つ波の音
25名月やいのちほぐして歩く道
26満月やわたしもすこしまろやかに
27初恋を女房に明かす良夜かな
28教室の余りし母校昼の月
29眼裏に小さき母の背月祀る
30鉛筆の四五本削る良夜かな
31月の出やシルエットめくビルの街
32雀さわぐびいどろいろに朝の月
33満月や自転車飛ばす二人連れ
34明月に星の光りを見失ふ
35カーテンを引きかねてゐる月今宵
36満月や空の藍さの暮れのこる
37月細し妻よ熟睡してゐるか
38葉隠れに鳥のつぶやく良夜かな
39汐入りの池に魚跳ぶ良夜かな
40今日の月歩幅小さくなりしかな
41有明月車ひそかに出でゆきぬ
42森抜けて満月濡れてゐたりけり
43フルートの少女伏目に月祀る
44風紋の砂ながれゆく月夜かな
45父祖の地を尋ねあてたる良夜かな
46記念樹に明暗想う良夜かな
47孫帰り月光だけの広き部屋
48仕事置き満月背負い我が道へ
49六膳の箸のそろひし良夜かな
50月光を満たし窓辺の試験管
51海原の月の道ゆく小舟かな
52三十日月山を離るや空に溶け
53月さやか湖底遺跡の長き黙
54月入れよ人魚となりて海に出む
55夕月夜遊ぶまもなく軒の灯に
56月の夜の互いに息をあはせをり
57月光や坂ころがりて明日をえし
58見渡して小さくステップ良夜かな
59白い月玉入れ競技のカゴの上
60月明り私の中を通っていく
61灯を消して招き入れたる後の月
62石仏も歩き出したき良夜かな
63名月に山村の闇動きたる
64月を見て月にみられる月見かな
65月面に一人静かに座りたし
66三日月の鋭き角や眠れぬ夜

taiji-m * - * 18:05 * comments(0) * trackbacks(0)

第九回合同ブログ句会・出題

彼岸花
 写真は白花の彼岸花、(去年の9月舞岡公園で撮影)。

<第九回合同ブログ句会・出題>
 (なんとか体が持って、第九回句会を開けます。ただ、選句と評の回は簡略化させてもらいます。)
 
 
皆が作者で、皆が選者の句会です。
 どなたでも参加自由です。フリーの方も御参加ください。
<出題>
 「月・名月・月見・良夜(それぞれの傍題可)」
 (今回はこの題だけです。これで三句詠んでください。)
<出句>
 三句(二句・一句でもけっこうです。)
<締切>
 10月20日・24時
<送信>
 泰二のメールアドレスに送信してください。
 (ご存じのない方は、下の「comments」で送信してください。その際、必ずアドレスを添えてください。)
<出句集>
 皆さんの出句を、このブログに無記名・番号付きで並べて発表します。
 早ければ21日、遅くとも22日には発表の予定です。
 「選句と評」は簡略化して「選」だけにするつもりです。

taiji-m * - * 17:05 * comments(0) * trackbacks(0)

泰二句集

泰二写真
 いきなり大きな顔が出てきてごめんなさい。これは最近(といっても2月ですが)の私です。この時はまだ酸素のくだは着けていませんでした。
私の隣に見えるのは孫の肩です。並んでいるのに、大分、高ささが違いますね。

<第八回合同ブログ句会の感想>
<風花さんから>
 多士済々、いろいろな句があっておもしろかったです。のびのびと詠われていて、たのしい雰囲気でした。が、これは自戒をこめてのことですが、材料が生のままなので、もうすこし表現に工夫があったらと思われる場合もありました。
 またいつものことですが、他の方の評により、句の読み方を教えられることもありました。

<柊さんから>
 世代の違う方々がいらっしゃるので、感じ方の違いがあって面白いですね。
 案山子の句は、いろいろな案山子が出て、楽しかったです。
 つくづく難しいと思ったのは、「秋風」です。私の句も入れて、ずしりと胸に来る句が案外少ないように思いました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<松崎泰二句集・第三部>
<ぬかご時代後半(平成14年〜平成21年)>
 世話人の句集の最後の部分です。

芋やうかんあんこ玉など寒明くる
ぶらんこに老人のゐる桜かな
水鳥の額のこぶの日永かな
夏果てや丘の向うのアドバルン
たんぽぽの茎短くて潮の香

干梅のひとつひとつの面構へ
繭のうち蚕の動きゐる良夜かな
ひぐらしや谷くまぐまの石ぼとけ
ボタン屋のボタンの数の夜長かな
孑々の嗤つてゐるのかも知れず

遠足の列遮断機が下りてくる
海亀の子にあかつきの沖明り
末枯れて風のふうせん葛かな
薔薇の刺冬将軍がやつてくる
渓筋の空ひらけたり時鳥

熊笹のおくの水音半夏生
みぞそばや雨脚やはらかくなりぬ
四十雀来てゐるひかり冬木立
銭湯の天井こだま春隣
我が影と欅の影と冬深し

接木して大きな月の上りけり
花あんず鳥のことばの溢れたる
陽炎や隠れんばうの鬼が来る
鉄塔の脚据わりゐる冬田かな
上げ潮の河口八十八夜かな

秋澄むやうす紅色の鉋くづ
御飯よと呼ぶ声のする返り花
不足なき齢と思ふ葛湯かな
遠足の去りたるおたまじやくしかな
丘の上の音楽ホール遅桜

灯取虫大きな影を連れてくる
神職の大きな箒椎の花
秋の蝶音立てて雨降つてきし
砂浜に波くりかへす良夜かな
肺衰へて冬空の奥の紺

あらたまの気息に充ちて一走者
我が影を踏みゆく車寒の入
肺病むや並びて太き冬の幹
冴え返る桶の底なる鰈の眼
紋白蝶仮眠してゐるガードマン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※<孫のための註・抜粋>
「渓筋の空ひらけたり時鳥」
 若い頃、よく丹沢の沢登りをした。時鳥の威勢のよい声。
「銭湯の天井こだま春隣」
 子供の頃、銭湯(浅草)でよく遊んだ。天井が高く、反響が快かった。
「秋澄むやうす紅色の鉋くづ」
 子供の頃、家は桐箱屋だった。職人仕事に憧れがある。
「我が影を踏みゆく車寒の入」
 町を歩いていて自動車が私の影の上を通った。轢かれた感じ。

taiji-m * - * 17:14 * comments(0) * trackbacks(0)

泰二句集

手書き句集
 このブログの9月6日の記事「⊆賞のお祝いに、白紙の冊子(40ページ)を2冊いただいた。 それまでの作品から、時期別に40句ずつ自選して、冊子に一頁一句ずつ筆で書いた。」。写真はその一部です。

<泰二の句集・第二部>
 
9月6日のブログに載せたように、8月に「松崎泰二句集」を出しました。
今日はその第二部の40句を載せようと思います。平成5年〜13年の作品です。

母方の山ふところの春田かな
夕空の紺のつめたき葱坊主
卯の花くたし樹の多き町に住み
河骨の花得し水のひかりかな
竹煮草葬りの列は風のなか

優曇華や夜に入りてより波の音
弟に父のおもかげ菊なます
一日の音消えてゐるねこじやらし
大空のひかりとなりし木の葉かな
雪の上真青の夜の来てゐたり

にはとこの芽のほぐれゆくひかりかな
学問の社のおたまじやくしかな
短日や駅の鏡におのれゐて
ころがして鶯餅が生まれけり
葉桜の昼たれも居ずたれも来ず

その花は空の色して冬隣
冬ぬくき渚をあるく鴉かな
山彦が消えて二月の峠かな
新涼の秤に載つてみたりけり
握り飯草の穂に日のゆたかなる

きさらぎや葬のあとの五六人
風吹いてをり蟷螂の脱ぎし殻
大年の草と語らふ風のあり
文庫蔵開いてゐたる端午かな
栗の花貝塚海を忘れたる

ゆく水の映せる空や業平忌
萩の寺還らぬ鐘のはなしなど
ぬばたまの夜の雲ひかる野分かな
風花や少年神を疑はず
理科室の着色壜の余寒かな

鳥ぐもりオルガン音を忘れたる
天皇の長靴すがた忘れ汐
日にさらす父の軍隊手牒かな
ががんぼの漂うてゐる手足かな
噴水の頂点白し神の旅

風除けの木に豊年の雀たち
霜を降らせて一天の星のかず
もの焚くや大つごもりの低き空
豚の耳透けて冬至の朝かな
春昼やキリンの貌が下りてくる

※孫たちのためのプリントには句ごとに註も付けました。その一例を上げておきます。
「竹煮草葬りの列は風のなか」
 母の実家(群馬)での葬儀の風習を思い出して。
「学問の社のおたまじやくしかな」
 湯島天神の池。「蝌蚪(カト)」と言うのは好かない。
「ころがして鶯餅が生まれけり」
 幼時の思い出。町(浅草)の和菓子屋の奥で。
「ががんぼの漂うてゐる手足かな」
 弟、他界。同時詠に「ががんぼや兄弟ゐなくなりにけり」。
taiji-m * - * 15:23 * comments(0) * trackbacks(0)

第八回合同ブログ句会・選句と評

西王母
 写真は詫助(西王母)。繊細で、水切れ・寒さに弱く、莟のまま落ちてしまうことが多いです。

<第八回合同ブログ句会・選句と評>
 
選は☆で示しました。△は佳作、▽は意見、?は疑問、※は仮名・文法の誤りです。
<>は作者、( )は評者です。
 ※今回の句会作品、選、評について、感想・質問などお寄せください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※世話人の病状が進み、句会の編集が手一杯になってきました。
多分、今回で終わりと思います。10月15日、課題が出なかったら、そうだったんだなと思ってください。
 なお、あと二回、私の作品を載せます。御覧下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<選句と評>
<♭>
1秋風やまだ半袖と戯るる
2捨案山子声無き路の彼方かな
3昼の虫儚き生よ我もまた
☆2、人の居ない淋しいところの捨て案山子、なお淋しいですね。(杏)
☆3、「我もまた」はちょっと感傷的すぎるのでは?(狛犬)
☆3、昼の虫に儚さを感じていることに共感できた。(知足)
☆3、人生観に共感しました。(土曜日)

<小波>
4声掛くる相手案山子のほかはなし
5匂ひなき野辺を色なき風渡る
6鈴虫の鈴を収めて諍へり
☆4、何か突き抜けた感のある孤独。(♭)
☆4、稔り田の案山子に声を掛け乍ら見回る農夫の微笑ましい感じの句。(鴉の子)
※6、「鈴虫」。個々の虫は題意を越えています。(世話人)
☆6、「鈴を収めて」が巧み。(梓)
☆6、着眼点が新鮮。中七が別のいい方だと更によかった。(風花)

<白い鴉>
7高原の色なき風のレストラン
8踏切や案山子に太き足二本
9山荘の五右衛門風呂や虫の闇
☆7、季語が効いていると思います。(友遊)
☆7、リズムが良い。一緒に楽しみたい気分になる。(紙風船)
☆7、取り合わせがいい。無季でしょうか。(土曜日)
△7、おしゃれな句ですね。感じは捉えられていると思う。(風花)
△7、高原・レストランの彩どりが「色なき風」を活かしている。(泰二)
※「色なき風」については、欄外の「一言」を御覧下さい。(世話人)
☆8、案山子の太い足なんてえ。(土曜日)
?9、「山荘」でないほうが良いと思うが?(奴)

<八目>
10広島に遺る人翳秋の風
11子の作る脚二本ある案山子かな
12妹の持たせて貰ふ虫の籠
☆12、兄弟の景がよくみえます。兄を慕う妹の可愛らしさ。(友遊)
☆12、兄妹の力関係がよく見えてきた。(知足)
△12、良いところを詠んでいるが「虫籠」とすべきでは?(奴)
△12、内容は申し分なし。下五の「の」が取れればなぁ。(泰二)

<狛犬>
13用済みの案山子に糞するカラスかな
14虫時雨痛む歯こらえ夜具の中
15匂いせぬ秋風を嗅ぐ老いた犬
☆14、虫時雨さえ疎ましいですね。ユーモアとペーソスを感じた。(季彩)
☆15、季節の訪れは「老いた犬」にも。(♭)
☆15、秋風を嗅ぐ、なるほど。風を嗅ぐ犬いいですね。(杏)

<季彩>
16苔石や一寺を守る昼の虫
17保育児の母待つ窓や秋の風
18捨案山子でも流行の細き眉
☆16、寺の静謐な感じが出ている。(八目)
☆17、心細げな感じが秋の風に良く照合している。(八目)
☆17、共働きの母を待つ子供の表情が見える様です。(白い鴉)
☆17、日々懸命に生きている母子、「秋の風」に季の移ろいとやすらぎ。(梓)
☆17、迎えの遅い児の窓を見る眼差しが愛おしい。(小波)
☆17、一際迎えの遅い母親を待つ子供の気持ちが秋風に出ている。(若葉)

<柊>
19昼の虫象の花子は老いにけり
20灯を消して沈みゆくなり虫しぐれ
21釣人のひとりひとりへ秋の風
☆19、「昼の虫」がいいです。感謝です。(友遊)
☆19、花子に託した自分の人生感か。(奴)
☆19、ひっそりと鳴く昼の虫に老いた花子が目に浮かぶ、上手い。(紙風船)
☆19、逝く秋の寂しさが伝わってくる(若葉)
☆19、「昼の虫」がいい。不活発になった花子を暗示して、情を誘う。(風花)
☆19、季語が良い。下五の詠嘆も内容を活かしている。(泰二)
☆20、物思いか、眠りか、静まっていく心。(うーむ)
☆21、ぽつんぽつんて座っている釣り人の寡黙な背中が見える。(梓)
☆21、釣り人の後ろ姿が見えてくる。(奴)
☆21、釣果の多少に関わらず釣人の孤独な背が並ぶ。(小波)
☆21、秋の風の感じが出ている。「へ」が気になります。「の」では?(紙風船)

<鴉の子>
22夕案山子望郷の胸熱くせり
23秋風の一管に添ふ野外能
24昼の虫風の間合ひを鳴きにけり
☆23、薪能の幽玄さを感じました。(青子)
☆23、薪能は今頃がいいですね。(句猫)
☆23、季語が、下五で秋の風となれば一層よい。秋の風が一管に澄む。(柊)
▽23、「野外能」は「薪能」のほうがいいのでは?(友遊)
☆24、「昼の虫」らしさがでている。(梓)
△24。昼の虫の感じが捉えられていると思う。(風花)
△24、(友遊)

<若葉>
25法螺貝の音色に下山秋の風
26山門の灯しの高さ虫鳴けり
27学田に睨みをきかす案山子かな
☆25、秋風の中登山、月山?大峰山かな?(季彩)
☆26、寺の威厳が伝わってくるような表現だと思う。(知足)
☆26、景がみえる。「高さ」をいったことで、虫の鳴く空間が感じられる。(風花)
☆27、生徒の応援の案山子でしょう、睨みの効いた楽しい光景です。(杏)

<泰二>
28猿山の猿それぞれの秋の風
29捨てらるる案山子の大き眼かな
30湯上りの髪かはく間の虫の声
☆28、猿山は人間社会の縮図。様々な秋の表情が浮かぶ。(うーむ)
☆28、風をそれぞれに楽しんでる感じがしました。(句猫)
☆29、哀しみや諦めの宿った眼。何も映さない眼は青空を見てる。(うーむ)
△29、大きな眼が捨案山子のさびしさを訴えている。(柊)
☆30、清涼な感じのひと時。(♭)
☆30、日常のさりげない時間を楽しんでいる様子が出ている。(紙風船)

<青子>
31秋風や流鏑馬武者の色流る
32おおかたの案山子丸禿何冠る
33ざわめきも胡弓も遠く虫時雨
☆33、遠くの胡弓に響和する虫時雨、少し淋しい感じ。(季彩)

<土曜日>
34血脈を承けて生まれて秋の風
35よく見れば皆変な人野の案山子
36尋ね来て最後は一人虫の声
☆34、頑張れ政治家。(白い鴉)
△35、おもしろい。ちょっと不気味でもある。(風花)

<奴>
37らかんさま目をつぶりをり虫時雨
38伊達殿の案山子街道晴れ渡り
39噴水を遊ばせてゐる秋の風
☆37、うす暗い木下の数多の羅漢像。虫の音の盛んなさまが浮ぶ。(鴉の子)
☆37、うるさいと思っているのでしょうか?聞入っているのでしょうか?(句猫)
☆38、62万石の仙台平野。一面の稔田に並ぶ案山子。豊かな気分の景。(鴉の子)
☆38、秋晴れの下街道に立つ案山子コンクールか?楽しそう。(白い鴉)
☆38、伊達領で行われる案山子祭の景でしょうか。下五が気持ちがいい。(若葉)
☆38、細かいことを言わず、明るく言い放ったのが内容と合致している。(泰二)
☆39、涼しさを演出する必要がなくなった噴水への秋風の慰労か。(狛犬)
☆39、夏から秋へ公園の主役交代。遊ばせてに皮肉な面白さ。(小波)
☆39、「遊ばせている」が良い。(八目)
△39、「遊ばせてゐる」が良かったです。(季彩)

<知足>
40秋風や散歩道にも個性出る
41捨案山子定年思う人もあり
42座禅組み風呂に浸かれば虫時雨
△41、捨案山子と定年の取り合わせが良い。(白い鴉)

<風花>
43ダンボールの家や色なき風とほる
44鴉ども髭の案山子をつつきけり
45ごみ捨てに出てたたずめり虫の闇
☆44、鴉には、髭の威厳も通じない。俳諧の面白さを感じた。(柊)
☆45、真夜中の最後の仕事に心の和むひと時。(白い鴉)
☆45、どんなストレスを抱えてか。「佇む・虫の闇」に心の暗さが。(泰二)

<うーむ>
46秋風やそっとなまえを呼んでみる
47戦闘機飛びたてばまた虫時雨
48おひとよし案山子の肩の雀かな
☆46、相手について、いろいろ想像した。(♭)
☆46、カナシイです。(土曜日)
☆47、飛行機の音で聞こえなかった虫の声が聞こえてくる状況が浮かぶ。(狛犬)
☆47、基地近く、あるいは戦中の記憶か。平和への願いを感じました。(青子)

<杏>
49秋風に腰の工具の音のして
50泣いている迷い子の手に虫の籠
51短くも晴れ間はれまの虫時雨
☆49、仕事の場が詠まれていて、好感。(青子)
△49、金属の音が秋風に、キラリと光る工具が秋に相応しい。(うーむ)
△49、秋風と工具の音の取り合わせは新鮮。どこかに切れが欲しい。(泰二)
?49、「秋風に」を「秋風や」として、切ったらどうでしょうか?(若葉)

<紙風船>
52方丈の板の艶やか秋の風
53睡る子のこぶしふるへて虫時雨
54虫の音のなじむ交番更けにけり
☆53、虫の声以外に音がない静かな空気が想像できた。(知足)
☆53、やっと眠ったのに...実感です。(季彩)
☆54、事件の無い土地柄、虫の音を聞く余裕も。「なじむ」がいい。(小波)
☆54、ぽつりと建っている交番の夜更 。虫の音が尤もふさわしい。(鴉の子)
☆54、虫の音の定着した交番の静けさが伝わってくる。(若葉)
△54、目立たない町の目立たない交番。平穏・温くもり・安らぎ。(泰二)
▽54、虫の「音」ではなく「声」ではないでしょうか?(友遊)

<梓>
55神の田の白づくめなる案山子かな
56秋風や我がこといつも後回し
57月出でし縁に虫籠だしにけり
☆55、神に対する雰囲気がでている。(奴)
☆55、神聖なお米ですね。(句猫)
☆55、中七が神の田の厳かさを表現。完成度の高い句。(柊)
△56、ちょっと恨みがましいが、共感大。主婦の宿命。(うーむ)
△56、主婦の実感。秋風に一抹のさびしさを感じる。「わが」では?(柊)
☆57、月に虫を鳴かせる風情が良い。ただ、「出でし」は「出し」では?(八目)
※57、「出でし」は「いで+し」だから「で」は必要。「出し」だと「でし」。(世話人)

<友遊>
58かき上げて見せる横顔秋の風
59美容室出でて色なき風の音
60秋風やバッグを肩にかけなおし
☆60、冷たい秋風を受けて身を引き締める動作の一つか。(狛犬)
☆60、風をふと感じ肩のバックをしっかり掛け直すとは、見事。(杏)

<句猫>
61虫時雨卸市場の照明灯
62秋風や異国に渡るファラオ像
63案山子たつコーディネートに靴はなし
☆61、昼間の喧騒とは違う夜の静かな空間がみえます。(友遊)
☆61、仕舞の早い卸市場の夜のさまがよく感じられる。(青子)
☆61、昼の賑やかさと対照的な卸市場の夜。虫時雨が利いている。(柊)
☆61、「照明灯」で却って暗さが出ている。がらんとした空間の広さも。(泰二)
☆62、王のありようを秋風が象徴している。(奴)
☆62、黄金のファラオ像、エジプトは、秋に合う。印象的な光景。(うーむ)
☆62、詩的ロマンを感じる。とりあわせもいい。色彩的でもある。(風花)
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<世話人の一言>
 題の一つ、「色なき風」ですが、最近使われ始めたものです。歳時記の「秋風」に傍題として「素風」が載っています。これを和風に言い表したものです。五行説では四季に色が割り当てられています。
青春・朱夏・白秋・玄冬(「玄」は黒)。この白を無色と捉えたのが「素風」です。だから、「秋風」=「素風」=「色なき風」なので、実際に色が無いわけではないのですが、こういう言葉を使うからにはやはり「色なき」の部分のイメージが活きるように使ってほしいものです。「玉堂の画室色なき風とほる・清水衣子」

taiji-m * ブログ句会 * 17:04 * comments(0) * trackbacks(0)

第八回合同ブログ句会・出句集

梅もどき
 写真は梅もどきの実。真っ赤に熟すと美しいのですが、直ぐ、ひよどりが啄みにきます。

<第八回合同ブログ句会・出句集>
 
下の作品の中から良いと思う句を4句選んで句ごとに感想・批評を30字以内で添え、その番号・評を泰二宛のメールでお送りください。(選句が4句を越える時は、佳作としてください。

 それとは別に、問題句に対するご意見などもお寄せください。
 ☆選句期限 9月25日。
 ◎全ての選句・評をまとめ、このブログに発表します。作者名(ブログ上の仮名)も添えます
。感想・批評も評者名(同前)を添えて全て発表します。

<出句集>

1秋風やまだ半袖と戯るる
2捨案山子声無き路の彼方かな
3昼の虫儚き生よ我もまた
4声掛くる相手案山子のほかはなし
5匂ひなき野辺を色なき風渡る
6鈴虫の鈴を収めて諍へり
7高原の色なき風のレストラン
8踏切や案山子に太き足二本
9山荘の五右衛門風呂や虫の闇
10広島に遺る人翳秋の風
11子の作る脚二本ある案山子かな
12妹の持たせて貰ふ虫の籠
13用済みの案山子に糞するカラスかな
14虫時雨痛む歯こらえ夜具の中
15匂いせぬ秋風を嗅ぐ老いた犬
16苔石や一寺を守る昼の虫
17保育児の母待つ窓や秋の風
18捨案山子でも流行の細き眉
19昼の虫象の花子は老いにけり
20灯を消して沈みゆくなり虫しぐれ
21釣人のひとりひとりへ秋の風
22夕案山子望郷の胸熱くせり
23秋風の一管に添ふ野外能
24昼の虫風の間合ひを鳴きにけり
25法螺貝の音色に下山秋の風
26山門の灯しの高さ虫鳴けり
27学田に睨みをきかす案山子かな
28猿山の猿それぞれの秋の風
29捨てらるる案山子の大き眼かな
30湯上りの髪かはく間の虫の声
31秋風や流鏑馬武者の色流る
32おおかたの案山子丸禿何冠る
33ざわめきも胡弓も遠く虫時雨
34血脈を承けて生まれて秋の風
35よく見れば皆変な人野の案山子
36尋ね来て最後は一人虫の声
37らかんさま目をつぶりをり虫時雨
38伊達殿の案山子街道晴れ渡り
39噴水を遊ばせてゐる秋の風
40秋風や散歩道にも個性出る
41捨案山子定年思う人もあり
42座禅組み風呂に浸かれば虫時雨
43ダンボールの家や色なき風とほる
44鴉ども髭の案山子をつつきけり
45ごみ捨てに出てたたずめり虫の闇
46秋風やそっとなまえを呼んでみる
47戦闘機飛びたてばまた虫時雨
48おひとよし案山子の肩の雀かな
49秋風に腰の工具の音のして
50泣いている迷い子の手に虫の籠
51短くも晴れ間はれまの虫時雨
52方丈の板の艶やか秋の風
53睡る子のこぶしふるへて虫時雨
54虫の音のなじむ交番更けにけり
55神の田の白づくめなる案山子かな
56秋風や我がこといつも後回し
57月出でし縁に虫籠だしにけり
58かき上げて見せる横顔秋の風
59美容室出でて色なき風の音
60秋風やバッグを肩にかけなおし
61虫時雨卸市場の照明灯
62秋風や異国に渡るファラオ像
63案山子たつコーディネートに靴はなし

taiji-m * ブログ句会 * 22:46 * comments(0) * trackbacks(0)

第八回合同ブログ句会・出題

鶏頭
 写真は庭の「鶏頭」。昔の鶏頭は、もっと丈高く荒々しいものでした。この頃のは、可愛くて、これでは、「鶏頭の十四五本もありぬべし。子規」とは詠めないですね。

<第八回合同ブログ句会・出題>
 
皆が作者で、皆が選者の句会です。
 どなたでも参加自由です。フリーの方も御参加ください。
<出題>
 「秋風・素風・色なき風」
 「案山子・捨案山子」
 「虫・昼の虫・虫時雨・虫籠(傍題可)」
 (一つの題だけで三句詠んでもかまいません。)
<出句>
 三句(二句・一句でもけっこうです。)
<締切>
 9月20日・24時
<送信>
 泰二のメールアドレスに送信してください。
 (ご存じのない方は、下の「comments」で送信してください。その際、必ずアドレスを添えてください。)
<出句集>
 皆さんの出句を、このブログに無記名・番号付きで並べて発表します。
 早ければ21日、遅くとも22日には発表の予定です。
 「選句と評」の締切は25日のつもりです。
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taiji-m * ブログ句会 * 14:26 * comments(1) * trackbacks(0)
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